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ごはん応援プロジェクトレポート!「宮っこ支援センターSAKURa」

キッズドアでは、「食」でこどもを支える活動のための「ごはん応援プロジェクト」を行っています。
本プロジェクトは、ひとり親家庭など支援を必要とする世帯のこどもを対象に、こども食堂などを運営する団体への助成を行うものです。
2025年度は関東甲信越地域から多数のご応募をいただきました。
今回は、栃木県で活動されている「宮っこ支援センターSAKURa」様の取り組みについて、高橋清人様にお話を伺いました。

【団体概要】
団体名:宮っこ支援センターSAKURa
代表者:高橋治
HP
https://kodomo-sakura.studio.site/
所在地:栃木県宇都宮市大曽2-3-14(天理教塩宮分教会内)
活動内容:
2回の放課後のこどもの居場所とこども食堂を開催しています。
会場にはたくさんの漫画や絵本、書籍がある他、カードゲーム、ボードゲーム、テレビゲームがあり、自由に過ごすことができるようになっています。
こども食堂では、お腹いっぱいになれるようにバイキング形式でカレーを基本に、10品目以上のメニューを用意しています。

地域のつながりの希薄化から立上げを決意―一度断念したが再度立上げへ

団体の設立は202210月になります。
こども食堂については、従前より代表の高橋がこども食堂に関心を持ち、地域で行われているこども食堂の勉強会などにも参加をしておりましたが、周囲の方のアドバイスもあり、わたしたちの地域にはニーズがないと判断しその時は断念しました。

その後、新型コロナウィルスの影響で地域活動が縮小し、自治会のこども会なども行えない状況となり、こどもたちのために、何かできる事はないかと日々模索していました。これまであった地域のつながりが希薄化していくことに危機感を募らせていた時に、ちょうど宇都宮市でこどもの居場所作り事業が2022年に開始されたことを知りました。同じ地域に住む方々と問題意識の共有もでき、運営メンバーも集まり、市の補助金を活用しながら続けていけるのではないだろうかと思い、 地域の見守りやこどもの居場所づくりを目的として気持ちを新たに立ち上げました。

高校生や大学生を含むボランティアさんに囲まれて―地域の方々の協力に支えられた運営
現在は、宇都宮市エリアを対象として食事提供やフードパントリーを中心に子どもたちの居場所として運営しています。キッズドアのごはん応援プロジェクトを活用して、現在パントリーは、あらかじめ1家庭ごとに、家族の人数に合わせて段ボールに食品などを入れて用意しています。

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 当初はシニアの方を中心に活動を始めたのですが、今では毎回10名以上の地域の高校生や大学生を含むボランティアさんのご協力のもと、多くのひとり親家庭や多子世帯、生活困窮世帯への支援を継続しています。
食事提供はカレーを中心にしたバイキング形式で、多くのメニューは地域の寄付食材を活用しながら工夫して調理しています。

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活動の中で出会う困難を抱える家庭(貧困、DV、不登校など)への対応については、自分たちだけで課題を解決できるわけではないので、地域のフードバンクや支援団体と連携して支援をしています。

利用者の居場所としての役割を担う―ボランティアさんと一緒に雰囲気作りも
訪れるこどもや保護者はこども食堂を始めたころからのご利用者が多いのですが、最近では口コミやホームページをきっかけに新たにご利用いただく方も少しずつ増えてきています。
こども一人での利用は少なく、親子での参加が多いです。地域で孤立感を抱えている方も多く、地域の方同士で交流できる居場所としての役割も大きいなと感じています。継続的に利用されている方々が多いので、こどもたちの成長を感じる場面も多々あり、そのようなときにとても嬉しく思います。
訪問当日会場はハロウィーン仕様にして、ボランティアの高校生によるたこ焼きも提供しました。

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高校生ボランティアさんの参加機会も増やしていきたい―今後への想い
高校生ボランティアさんの中には平日だけだと参加できないという生徒もいるので、今後については活動回数を増やしたいと思っています。
寄付などでいただいたボードゲームが多数あるので、それらを活用したイベントやボードゲーム大会などを検討中です。
また、高校生ボランティアの参加機会を増やすため、土日開催も視野に入れていけたらと思っています。

インタビュー後記
保護者と一緒に元気よく会場に入ってきた小学1年生の男の子。「こんにちは!」と明るく挨拶すると、すぐにボランティアの高校生と楽しそうに遊び始めました。その姿がとても印象的でした。

また、高橋清人様のお父さまである高橋治さんが受付で、ボランティアの方々や参加している親子に声をかけながら温かく迎え入れている様子から、この場所が安心して過ごせる居場所であることが伝わってきました。

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いつまでも、どこまでも、
子どものために

Achievements

長年続けてきた活動が、
確実に実を結んでいます。

  • 学習支援を届けた生徒

    2,112

    2024年度の実績

  • 開催した学習会

    5,880

    2024年度の実績

  • 支援を届けた子どもと親

    826,682

    2024年度 情報・物資等支援 延べ人数

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