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ごはん応援プロジェクトレポート!「信愛えんがわカフェ」
キッズドアでは、「食」で子どもを支える活動のための「ごはん応援プロジェクト」を行っています。
本プロジェクトは、ひとり親家庭など支援を必要とする世帯の子どもを対象に、こども食堂などを運営する団体への助成を行うものです。
2025年度、関東甲信越地域から多数のご応募をいただきました。
今回は、群馬県で活動されている「信愛えんがわカフェ」様の取り組みについて、臂奈津恵様にお話を伺いました。
【団体概要】
団体名:任意団体信愛えんがわカフェ
代表者:臂奈津恵
HP・SNS: https://ameblo.jp/shinnai2019/
所在地:群馬県渋川市渋川2220
活動内容:
元信愛幼稚園園舎を活かした地域交流事業とボランティア活動を実施するために設立。地域に住む困窮している子育て世帯の支援や多世代型の交流事業を行っている。月1度以上のひとり親世帯を含む子育て世帯への子ども食堂を開設。現在、月1回定期的に開催している子ども食堂の利用者は140名以上、同時に食料品の配布等を行っている。渋川市社会福祉協議会や渋川市子ども家庭相談室からの依頼を受け、18歳以下の児童を含む困窮世帯への食料品・日用品の配布等も実施中。社会福祉士による定期的な相談援助業務も実施し、関連機関との連携を持ちつつ、子ども食堂利用者に対する支援を実施中。
教会での活動をきっかけにこども食堂をスタート ― ボランティア団体として運営
教会での活動をきっかけに、地域の子どもたちの困難を知り子ども食堂を開始しました。
もともとはこども食堂を始めようとかまったく思っていませんでした。
ある時、教会に来ていた子どもの中に気になる子がいて、当時地域の方々に「こども食堂やろうと思っているけどどう思います?」と聞いたところ「渋川には貧困世帯はいないと思うよ。都会の話じゃないかな。」と言われ、やはりやらなくてもいいのではと思っていました。そんな中、教会に来ていたこどもが食事面でも大変な状況だということがわかり、その子が食べに来るかどうかはわからないけれど、やはり食事に困っているこどもたちが他にもいるのではないかと思い直し、身の丈に合ったところでこども食堂を始めようということになりました。

多くのボランティアさんに囲まれて ― 自然に集まってくる協力者
こども食堂のボランティアさんについては、地域の短大の生徒や地域の方々が自然と集まってくださって本当に助かっています。
地域の方々などは、お金を稼ぎたいわけではなく社会と接していたいとか、定年退職したあとに体は元気だが役に立てないかなどの理由から参加してくれる方や、ここに来てみんなと一緒に作業をするのが楽しいと言ってくれる人たちもいらっしゃいます。
時々、揉めることもありますけど、それも含めて社会じゃないですか。
なにか社会のためにしたいけれども、大きいことは自分1人ではできない。でも、そのような小さな想いがここに来るとそこまで責任は重くないけれど出来るっていうところで、地域の人たちの想いが形になる場所になったらいいなと思っています。
そして、私としては、ボランティアをする側とされる側の境目をなくしていきたいとも思っています。

こども食堂が世代を超えた交流の場に ― えんがわカフェの意味
こども食堂は食事の提供だけでなく、世代を超えた交流の場として機能することもあるんですよね。
ある時、ご病気を持った高齢者の方と足に障害を持ったこどもが自然に会話する場面があり、こどもが高齢者の方に「俺と一緒だね」と言っていたんです。
こども食堂は治療する場所でもないし、病院でもないのですが、みんながいつも健康なわけではないですし元気いっぱいなわけでもないし誰しも大変なことはありますし。それでも一緒に生きているんだなっていうことがわかる場になっていったらいいなと思っています。
なぜうちが「えんがわカフェ」と言うかというと、縁側って家の中でもないし外と交わるところだからそのような場所になるようにという想いから名付けました。家庭でもなく公共でもない“余白”のある場所にしたくて。
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地域連携は簡単ではないけれど ― 公平性の確保
こども食堂は「誰でも使える」ことが理想なのですが、実際には偏見や誤解もあります。
登録制にはしていませんが、利用者の状況はある程度把握していて、本当に必要なこどもたちが使えるようになってきたと実感している部分もあります。
地域ネットワークの構築は簡単ではなく、団体間の連携に課題があると感じることもあります。
それでもいろいろある地域の社会資源を一人の子どものために最大限活用できるようにすることが理想だと思っています。
利用者間の意識の違いや、支援の公平性をどう保つかが今後の課題かもしれません。
今後について ― 教育支援と貧困の連鎖への対応も
現在も実施している学習支援にさらに力を入れて貧困の連鎖を断ち切ることを目指していきたいと思っています。
経済的に困難な家庭の子どもたちが塾に通えず受験に苦労している実態を目の当たりにしていますし、家庭環境(多子世帯で家では学習する環境にないなど)で自宅での勉強が難しい子どもたちから学習支援の場を求める声も聞いています。
群馬県では進学校も私立扱いになるため、受験に向けた支援が重要だと認識していて、少しずつではありますが支援の成果も出てきていると感じています。
私自身が子ども食堂の活動のほかに地域の相談窓口の役割も担っている関係で手一杯ではありますが、地域資源の活用も模索しながら少しずつでも活動を広げたいと思っています。
そして、こうした地道な努力が、地域全体の未来を明るく照らす力になると信じています。

【ごはん応援インタビュー記事】
#09 ごはん応援プロジェクトレポート!「アキバコ」
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#04 ごはん応援プロジェクトレポート!「せんげん台こども食堂 」
#03 ごはん応援プロジェクトレポート!「フードバンクつばめ 」
#02 ごはん応援プロジェクトレポート!「大宮地区社会福祉協議会」
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