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ごはん応援プロジェクトレポート!「ぬまフェス!!」
キッズドアでは、「食」でこどもを支える活動のための「ごはん応援プロジェクト」を行っています。
本プロジェクトは、ひとり親家庭など支援を必要とする世帯のこどもを対象に、こども食堂などを運営する団体への助成を行うものです。
2025年度は関東甲信越地域から多数のご応募をいただきました。
今回は、東京都で活動されている「任意団体 子ども食堂 ぬまフェス!!」様の取り組みについて、柿沼様にお話を伺いました。
【団体概要】
団体名:任意団体 子ども食堂 ぬまフェス!!
代表者:柿沼佳代子
■Instagram
https://www.instagram.com/kodomo.shokudo_numafest/
■Facebook
https://www.facebook.com/kodomoshokudo.numafest
所在地:東京都 品川区 中延4-19-9
活動内容:お弁当形式での持ち帰りを中心に子ども食堂を開催し、並行してフードパントリーも実施している。
「孤食」を広くとらえ、夕食時の保護者不在の家庭や、保護者が食卓につかずに家事や仕事をしている傍らで子どもだけで食事をする家庭が多い事や、保育園の送り迎えのハシゴで帰宅が遅くなり食事ができる前に子どもが寝てしまう「夕食抜き」の家庭の改善も含め、孤食の解決が「親子が向き合って食事ができる」という着地になるよう、食堂を運営している。

こどもに優しい飲食店からスタート
自分自身が東京の狭い土地で子育てをする中で、子連れに対する社会の冷たい視線を強く感じた経験があるんです。例えば、スーパーや飲食店ではベビーカーで通るだけで舌打ちされるなど、「生きているだけで迷惑」という雰囲気に苦しんだ時期がありました。
出産を機に会社員を辞め、子どもに優しい飲食店を作ろうと思い開業しました。しかし、思い描いていたようには収益が上がらず、経営は困難に。子連れのご家庭を応援したい気持ちはあるものの現実的な限界を感じました。そこで、子連れのご家庭ではなく、本来は貧困家庭の子どもを救いたいという気持ちに立ち返り、別の形で支援ができないだろうかと模索する中で子ども食堂という選択肢に出会いました。
最初は困っているご家庭になかなかたどり着けず
最初は「貧困家庭の子どもを救う」という使命感で始めた子ども食堂ですが、支援対象の方々にはなかなかたどり着けませんでした。学校にチラシを置いてもらったり福祉に相談したりしましたが「2年で1人見つかるかどうかだと思います」と言われたこともあり、困っている方々は情報の取得も簡単ではないのだなと気づきました。
それでも徐々に子ども食堂に足を運んでくるご家庭も増えてきて2部制で30~50名ほどに食事提供をしていたのですが、子ども食堂のスペースに入りきらなくなることもあれば天候によっては雨などでまったく来なかったりすることもあり、予約制にしたところ今度は数家族が一緒に食事するために予約するようなケースが発生し、結果として長時間スペースを占有されることも出てきてこれも違うかなと思ったりという状況でした。
その後コロナ禍に入り、学校での給食停止や家庭の困窮が顕在化してきたため、子ども食堂はお弁当の配布や食材の提供を行うスタイルに変えていきました。
現在は予約制でお弁当を配布し、必要に応じてイートインや学習支援をする形式で開催しています。食事は栄養バランスを意識して、魚と肉のローテーションで副菜や季節野菜などを入れるよう心がけています。
運営は約7名のボランティアの方々が入れ替わりで来てくれていて、基本は少人数で運営しています。
利用者とのコミュニケーションは控えめにしていて、保護者から話し出してくれるのを待つようにしています。理由としては、回を重ねて行くうちに信頼関係ができるといろいろな話をしてくれるようになり、具体的にどのような家庭状況であるかが無理なく少しずつ見えてくるからです。

困っているご家庭の状況もさまざま
現在、登録制でのお弁当配布をしていますが、保護者との会話から徐々にわかってくるご家庭の様子をもとに、本当に困っているという状況を確認できた方に対して個別支援するようにしています。
実際に支援しているご家庭は経済的困窮家庭が中心となりますが、それ以外でも保護者自身の時間不足や精神的負担を抱えるご家庭も少なくありません。
これまで様々なご家庭と接してきましたが、支援のバランスについてはいつも悩んでいます。過剰な支援は依存関係を生む可能性もあるため、状況確認を徹底するようにしています。
そのように少しずつ信頼関係を築いていく中で、保護者もこどもも少しずつ笑顔が増えていくのを見られるのはとても嬉しいです。
ひとり親世帯などが必要な情報にスムーズにたどり着けるように
品川区子ども食堂ネットワークに参加し、社会福祉協議会や区役所との連携も行っておりますが、制度や情報が複雑でなかなか困っているご家庭に必要な情報が届きにくいと感じています。
少しずつ行政の支援は拡充していますが、特にひとり親世帯では情報を見る時間や余力がないことに加え、必要な情報になかなかたどり着けないこともあるため結果として孤立しやすい立場にあると感じています。
例えば、離婚が決まるまでの間は支援が受けられず辛い状況に陥る場合も少なくありません。また、自治体ごとの支援の違いもあるので、離婚後の具体的な対応についてはホームページや様々なツールで情報が一目で分かるといいなと思っています。
今後は不登校対策や学習支援にも取り組んでいきたい
今後も保護者やこどもたちの支援ではヒアリングを重視した柔軟な対応をしていきたいと思っています。ご家庭で所有している書類や行政が発行している証明書類だけでは見えてこない困難なご家庭も多いので、直接お話を伺っていく中でそれぞれのご家庭の状況について把握し、支援が必要なご家庭の役に立てたらと思っています。
また、不登校対策や教育支援にも取り組みたいとも思っています。現在は、イレギュラーではあるのですがこどもたちの宿題の手伝いなどをできる範囲で適宜行っております。今後どこまでできるかはわかりませんが、困っているご家庭では対応できない僅かな隙間を埋めていくような支援をしていきながら、その幅を拡げていけたらと考えています。
最終的には、このような子ども食堂を含め学習支援など困っているご家庭への支援が不要な社会になったらいいと思っています。家庭で笑顔が保たれる環境をひとつでも多く作っていけたらという想いで明日からも頑張っていきたいと思っています。

【ごはん応援インタビュー記事】
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