お知らせ

理事長メッセージ ―今の支援の必要性について―

(2023年9月27日:「夏休み緊急支援」実施報告会より)

<寄付を考える>

親子の心理的ケアに繋がる

食料支援は子どものお腹を満たす、栄養を与えるというだけではなく、本当に困窮している子育て家庭にとって大きな波及効果があります。まず家庭に笑顔が出ると。子どもがお腹空いていて食べるものがなくて、どうしようどうしようってお母さんが悩んでいる。子どもはお腹は空くけど、お母さんも困らせたくない。そういうことの中で、夏も暑いけどエアコンつけないとか、一つの部屋でみんなでいるだとか、相当に厳しい生活です。そういったところに食品が届くことで、「わ!」って、夏休みに笑顔が出る。これがまず大きいことだと思います。

子どもたちの社会性を担保する

そして例えば、子どもが学童に行くとか、部活に行くとか、お弁当を持たせないといけないとき、お弁当を作れないと行かせられないわけですよね。そこに食料品が届いて、「これでお弁当を持たせられます。ありがとうございます」というご家庭がたくさんある。子どもの社会性を担保すると言いますか、不登校とか引きこもりとか、そういったことを予防するというようなことにも大きな力になっていると思います。

物価高騰の厳しさは伝わりづらい

なんとか子どものご飯ぐらいって、皆さん思ってるんだけれども、本当に買えない。コロナの前とか物価高騰の前は、それでもなんとかやっていたのに、物価高騰で値段が上がってしまうと、そもそも買えなくなるわけですよね。今まで買えていた卵が買えないだとか、お米も買えていたものが買えないだとか。なかなか体験したことがないと伝わりづらいなと思っているんですけれども、買えないものは買えないんですよね。もし私たちが送らなかったらどうなっていたんだろうっていうご家庭が、たくさんあります。

今、必要な支援がある

民間のNPOが子どもを食べさせるために、寄付を集めて食料品を送るとか、みんなが色々頑張って子ども食堂をするとか、フードパントリーをするとか。これが本当に先進国の日本のあるべき姿なのかっていうことは、私たちもすごく疑問に思っています。けれども今は本当にやらざるを得ないと。コロナの時はみんな大変だったんですけれども、物価高騰になると大変さが困窮世帯にものすごく来る。困窮子育て家庭が本当に困っているということをぜひご理解いただきたいです。

冬休み緊急食料支援を実施します

今、考えているのは年末年始ですね。ケーキも買えない、お餅もお蕎麦も買えない、プレゼントも落とし玉も、っていうことが十分に想像できる中では、また食料支援をやらなければいけない。今、支えることがすごく大事です。「そのときだけ食料品を送って何になるの?」って思うかもしれないんですけれど、より必要になるときに食料品を送ることで、助かっている子どもたちやお母さんがたくさんいるんです。元気がグイッとⅤ字に上がる。今はそういう状況なので、ぜひ実施したいと思います。

社会全体で子どもを育てる。子どもまんなかっていうのは、本当に子どものために皆が力を合わせていくことだと思います。ぜひこれからも皆さんと一緒に力を合わせていければと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

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