(2022年冬の食料支援利用世帯)
<子どもたちを支援する>
収入を求めて転職するも生活は苦しく
ずっとサービス業でしたので、お盆お正月は働いて当たり前。土日祝日もずっと働いて、一時期はダブルワークもしてました。本当に朝から晩というか、夜中まで働いてたような生活スタイルだったんですけど、やっぱり体を悪くしてしまって。メインの販売業のほう一本に戻しました。
ただやっぱり残業ができないっていうところが出てしまって、収入のことも含めて、仕事を変えた方がいいのかなというときに声をかけていただき、現在の営業職に就きました。現職は営業の成績が取れなければ、お給料が下がってしまったり、低い成績が続けばクビになるっていう業界で、結局前職に勤めてた時とほぼ変わらないような給料になってしまったんですね。
今はもう収入が下がってしまったので、貯金を切り崩してしまっています。転職した当初は月収で20万近くあったんですけど、今は10万に落ちてしまいまして。その時点で赤字になっています。そこをひとり親の手当ですとか、子ども手当で。あとは貯金ですが、それもほぼ無いに等しくなって、何とか賄ってるような状態です。
物価高で生活費を切り詰める
やっぱり光熱費っていう部分では、冬あたりの電気代が凄まじくかかってて。暖房もエアコンになってしまうので、ちょっと夏は抑えようかなって思っています(インタビューは2023年6月時点)。
物価は食品もそうなんですけど、自分の食費を減らしたことですね。一日一食とかにして、ご飯(白米)も子ども達だけにしたというのはありますね。私は余ったら食べるぐらいで、余らなかったらもういいやって感じで。
本当にもう切実に思うのは、どうして高校まで学費を無償にしてくれないんだろうっていうところです。何かと言うと、別途制服代とかやっぱり諸々かかってしまうので。
仕事で子どもたちと話せる時間も無かった
前職の時は特に土日祝は出ますし、それこそ年末年始とかお盆も絶え間なく出てる。あとは遅番の時間帯が多かったので、どうしても帰りが今のお仕事よりもかなり遅くなってしまって、ご飯もまともに作れなかったんです。
本当にご飯だけ炊いて、子どもたちには納豆ご飯だけとか。お味噌汁とかも無く、納豆ご飯だけとか、卵かけご飯だけとか。とりあえずあるものを作って食べておいて、みたいな。今もちょっとはあるんですけど。
やっぱりこれまで子ども達もすごい頑張って手伝ってくれていて。たぶん話したいとか、相談したいとか、ちょっと聞いてもらいたいっていう時期に、私が全くいなかったので。申し訳ないことをしたなっていうのはすごくありますね。
支えてくれる人がいることを知った
前回の食料支援をダンボールで送ってくださったり、野菜とかお米とか送ってくれてたので、本当に助かりましたし、すごく救われました。
なんかたぶんこれもひとり親だからなのかもしれないですけど、「自分で何とかしなきゃいけない」っていう思いがすごく強くあるので。でも「助けて」というか、そういうことを言ったら、こうやっていろんなところから支援してくれるんだっていうことを知って。本当にもう感謝してもしきれないぐらいです。