昨今の物価高騰を受けて、11月に困窮子育て家庭への状況調査を行いました。
この冬の子どもたちへの支援が急務です。
まずは冬休みの学習会や居場所の運営に加え、緊急食料支援を実施します。
過去最多の申込2,614世帯の子どもたちへ食料を届けるためには、あと410万円ほどの資金が必要な状況です(2023年12月4日時点)。 →皆様のご支援により、申し込み対象世帯全てに配送できることとなりました。深く御礼申し上げます。(2023年12月22日)
皆様からの力強いご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
<子どもたちを支援する>
(「今回の寄付」または「毎月の寄付」が可能です)
■冬休み緊急食料支援の概要はこちら
→皆様のご支援により、申し込み対象世帯全てに配送できることとなりました。深く御礼申し上げます。(2023年12月22日)
調査結果(概要)
内 容:2023冬・困窮子育て家庭アンケート
対 象:キッズドアファミリーサポート登録世帯
期 間:2023年11月10日~2023年11月16日
回答数:1,822件
食事をはじめとする生活の困窮
既に物価高が始まっていた昨年の同時期と比べても、「家計が厳しくなった」家庭が全体の99%を占めています。
昨年同時期と比べた家計の変化
「子どもに食べさせるために保護者の食事を減らしたり抜いたりしている」と答えた家庭が58%で、昨年の49%から大きく上昇。子どもたちの食事の不足に加え、保護者への負担も大きく、家庭での対応が限界を迎え始めています。
日々の食事の変化(複数回答)
【自由記述(抜粋)】
「お弁当のおかずの量を減らしたりしている。給食がないからお弁当のおかずが買えず、おにぎり一個で我慢してもらってる」
「お昼は食べないようにしたり飲み物は冷水機で飲んだりとしてるので、高校でも給食があると有り難いです」
我慢が続く日常生活や学習環境、通学・進路への悪影響
物価高で「子どもたちに悪影響が出ている」家庭が997世帯と、全体の55%を占めています。
この内55%の家庭は「学校外の学びの機会を減らした」、44%は「友達と遊びに行くのを減らした」と答えていて、日常生活や学習において多くの我慢を強いられています。
子どもの成長や生活への悪影響の有無
悪影響の具体的な内容(複数回答)
高校生世代では、既に14%で「経済的な理由で志望校を諦めた」。
またこうしたことが複合的な要因となり、「子どもが不登校または不登校気味である」と答えている家庭が、全体の2割以上に上っています。
物価高騰による高校生世代の学校生活への影響(複数回答)
子どもが不登校または不登校気味であるか
不登校または不登校気味の子どもの学校種(複数回答)
【自由記述(抜粋)】
「新しくできたクラスのお友達と休日に遊びに行くお誘いをもらっても、経済的な理由で断っていることを知ったときは、とてもショックでした」
「上靴、外靴、服、リコーダー、体操服、習字道具も買ってあげられず、集金未納があり行くたびに先生方にも言われるようで、恥をかかせてしまった」
「大学進学を諦めて、就職希望になった」
自宅と学校だけでは、既にどうにもならない状況のご家庭が増加しています。
キッズドアの無料学習会は、学習の場である前に、自宅と学校以外の「第三の居場所」として、こうした子どもたちを様々な面から支援しています。
急増する支援ニーズに対して、安定した拠点運営はもちろん、まだまだ行き届いていない支援を届けていくことが必要です。
少しでも多くの子どもたちが安心して過ごすことができるよう、皆様からの温かいご支援を何卒よろしくお願いいたします。