お知らせ

【スタッフの声】困難を抱える高校生世代を支える「学びのセーフティネット事業」

<子どもたちを支援する>

 

不登校や中退という形で表れる課題

現在、日本国内の不登校生徒数の割合は、小中学校で約3%、高校で約2%と増加傾向にあります。要因は様々ですが、中でも「教員・生徒間での人間関係」や「学習・進路における課題」を抱えている生徒が多くいます。そしてその背景には、子どもたちの家庭や生活環境が複合的に絡み合っています。

例えば、母子家庭の約2世帯のうち1世帯は、相対的貧困の基準(平均的な所得の半分よりも低い所得)で生活しています。こうした家庭の子どもたちの多くは、教材や塾などの学習資源・場所も無く、また困ったときに相談や雑談ができるような大人が近くにいません。これは学習面だけでなく、様々な問題を深刻化させるきっかけになっています。

学びのセーフティネット事業とは

こうした子どもたちに対して、学校と家庭以外に気軽に訪れることができる場所や、雑談・相談ができる人、また将来に結び付くような学習面でのサポートが必要になります。

「学びのセーフティネット事業」は、東京都教育庁から委託を受け、様々な困難を抱える高校生世代への学習支援や居場所提供を目的として、足立区竹ノ塚で運営している事業です。高校を中退学したり、不登校になっているなど、高校生活を送ることに困難を抱えている子どもたちへ、学習面や生活面、精神面でのサポートを提供しています。

拠点内での居場所支援に加え、「都立高校へのアウトリーチ」として、スタッフが通信制高校のスクーリング(週1回の授業登校)に出向き、学習支援を提供するとともに、進路相談や生活面でのサポートも行っています。

体験活動を提供する意味

また「体験活動の提供」も重視しています。地域や大学と連携して、地域イベントやオープンキャンパスなどに参加する機会を設けたり、拠点内での食事イベントなどをなるべく多様に実施するようにしています。

幅広い体験から子どもたちの視野や世界を広げてもらえることはもちろん、こうしたイベントをきっかけとして、普段しないような進路や趣味についての話ができたり、来所が途絶えていた子が来てくれる、といったこともあります。

高校生の世代にもなると、活動範囲やできることが増える分、子どもたち一人ひとりの進路選択や悩みが多岐にわたります。なのでスタッフも一緒に悩みながらサポートしています。大変なことも多いですが、その分、日々信じられないスピードで成長していく子どもたちの近くにいられることは、この事業の意義であり、魅力でもあると思っています。

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