医療への道を諦めさせない
キッズドア学園SBCメディカルコース

「医療への道を諦めさせない」
そんな想いでSBCメディカルグループ様ご支援の下、2021年6月に「キッズドア学園SBCメディカルコース」が誕生しました。
現在、医療系、特に医学部への受験は熾烈な情報戦になっています。経済的に余裕がなく医学部専門の塾や予備校に通うことができない生徒にとっては、挑戦することすら難しいのが現状です。そこで「キッズドア学園SBCメディカルコース」を開設し、2021年度には低所得世帯の高校生69名に向けて支援を行いました。
東京・中央区の教室では週5日、ボランティアが中心となり通ってくる生徒への学習指導を行っています。「受験校が決められない」「どうやって勉強したらいいかわからない」という生徒に対しては、それぞれの生徒に寄り添ったカウンセリングも行っています。また、希望する生徒には教室で作った晩ご飯が提供されています。「教室で食事も取れるので、家族も助かっています」と話す生徒も少なくありません。
さらに、北海道から沖縄まで地方の生徒を対象にオンラインでの学習支援を行っています。月1回のオンライン面談で学習の進捗をサポートするだけではなく、奨学金や進学情報の提供、教材の配付なども行っています。
そして「キッズドア学園SBCメディカルコース」の最大の強みは「ロールモデルを作ること」です。SBCメディカルグループの医師や看護師の話を聞く座談会や、現役大学生から勉強を教えてもらうことを通して「自分でも医師になれる!」「大学に行ける!」と強く信じることができます。生徒にとってはロールモデルが身近にいることが何よりのモチベーションになるのです。
「キッズドア学園SBCメディカルコース」は今後も医療の道を目指す高校生を応援し続けます。
活動概要
対象 | 高校生 |
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登録生徒数 | 94名 |
教室数 | 2教室 |
所在地 | 中央区 |
年間実施回数 | 318回 |
活動実績
大学・専門学校14名合格(延べ)
千葉大学(医)、慈恵医科大学(医)、日本医科大学(医)、防衛医科大学校(医)、広島大学、長野看護大学など
卒業生の声
病気と貧困。苦難を減らす医師になりたい。
母親が心の病気だったので、生活は苦しいものでした。また、周囲に生き辛さに苦しむ人がいたこともあり、「世の中の苦しみを減らしたい」という想いを幼い頃から抱いてきました。
高二の終わりに医学部志望を決意したものの、学校の授業と、母との暮らし、医学部受験を同時に成立させるのは難しく、現役では不合格。卒業後、受験に集中するべく東京で一人暮らしを始めます。そんな時、知人がキッズドアを紹介してくれたのです。
自分で考え尽くした上で、必要な箇所だけを質問する、最大限効率的に最大量をやり尽くせたこと。面談による精神的ケアや、参考書や模擬試験等、金銭面の支援も受けられたことなどから、悲願の合格へと至りました。母への報告は間に合いませんでしたが……。
今後、心の病気を専門とするか、元看護師の母が言ってくれた「手先の器用さ」を活かして外科医を目指すか、選択するつもりです。
将来は、自分が受けた支援の仕組みのように、医師の仕事と、貧困の苦難を減らすことをつなげて生きていきたいと考えています。

SBCメディカルコース卒業生
千葉大学医学部医学科
濱田 詩音さん
支援者の声
金銭的な問題によりやる気、 能力のある学生が医療の道を諦めてしまうのは日本の為にならない!
そんな思いからこの医療コースを開設しました。
私は日本人の手先の器用さと何よりも勤勉な国民性は日本が世界一の医療先進国になれる可能性は高いと信じていますし、そう出来ると思っているのでこの医療コースから日本を代表し世界でも注目される医療人が出ることを期待しています。
略歴
1970年神奈川県生まれ。1997年日本大学医学部を卒業し、癌研究所附属病院麻酔科に勤務。1998年より大手美容外科に勤務し、数千件の美容外科手術を経験。2000年に独立し、神奈川県藤沢で湘南美容クリニックを開業。

SBCメディカルグループ代表
相川 佳之さん
活動の様子
