キッズドア・ヤングサポート

Young Support

キッズドア・ヤングサポートとは

認定NPO法人キッズドアでは18~29歳までの若者を対象とした事業を行っています。
物資や食料品を送る「物資支援」、専用の窓口を設け相談対応をする「相談支援」、
奨学金情報や有益な情報を届ける「情報支援」を行うサービスです。
若者を物心両面で支援することで、心身とも健康な状態で
自分の将来へ邁進できるようにサポートすることを目指しています。
また、取り組みを通して把握できた若者の現状や支援の効果を発信していきます。

ご登録いただける方

  • 日本にお住まいの18歳~29歳の方
  • 「ファミリーサポート」に登録していない方※

※「ファミリーサポート」にご登録されている方のご家族が「ヤングサポート」の登録条件を満たし、希望される場合はご登録いただけます。

News & Topics

  • 「LINEで気軽にお悩みの相談ができます」を更新しました

  • 「相談先が見つかる情報サイト『ユースナビ』」を更新しました

  • 「ヤングサポート登録の経緯や感想を訊いてみました」を更新しました

  • 「ヤングサポート登録者のご紹介1」を更新しました

  • 「ヤングサポート事業を始めました。」を更新しました

記事一覧

  • #6 ヤングサポート事業報告会を開催しました

    2024年2月19日(月)、オンラインにて「困窮や孤立で不安を抱える18-29歳の支援事業」のヤングサポート事業報告会を開催しました。
    本支援事業の概要、成果とともに、実施する背景となった現代における若者の新たな困窮者像の実態や支援を受けられた方からの声などを報告しました。

    今回は、本報告会の内容を少しご紹介させていただきます。

    • 事業の背景について

    これまでキッズドアでは、困窮家庭の高校生までの子ども向けの支援に注力してきました。しかし、高校卒業後に大学進学や就職を果たしても、そういった若者は、常に学費や生活費の工面に追われていることが多く、その後の生活に大きな不安を抱えている実態があります。また、支援が必要であるにもかかわらず、誰に相談したらよいかわからない、相談するのが恥ずかしいなどの理由で、必要な情報・機関にリーチできず孤立・孤独に陥っていることがあります。本事業は、そういう若者が深刻な困窮状態に陥ることを未然に防ぐことを目的としています。

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    • 事業概要

    本事業を開始した2023年10月から本年2月末までの5か月間で、約2,700名が登録されました。
    支援は、①情報発信、➁相談、③物資(食料)支援の3つで構成されています。

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    情報支援としては、対象者の興味関心に即した講師を招いたセミナーやイベントの開催、Webサイト『ユースナビ』での困りごと別の相談機関の紹介や、孤独感を軽減することを目的とした定期的なお役立ち情報のLINEメッセージでの配信などがあります。これに加えて、ユーザからのお悩みをLINEを通じて受け付け、適切な相談先を案内したり、当団体の心理士を中心とした専門の対応チームにつないだりするのが相談支援、また、希望者に食料等の物資を送る物資支援があります。

    • アンケート調査結果について

    登録者にアンケートを2回実施し、各1,500名強から回答を得ました。回答者の約7割は学生であり、その半数は親が学費を支払う一方で、自分の収入で支払っている回答者が2割弱いました。また、全体の約半数が生活費を自分の就労収入で賄っており、学生に限定しても4割強いることがわかりました。そして、現在の暮らしの経済状況については約半数が「苦しい」、約3割が「大変苦しい」と回答しました。

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    ヤングサポートの利用状況については、7割超が「食料などの物資」、3割が「LINEを活用したお役立ち情報」を利用しており、各種サービスの利用経験がある回答者は当事業への満足度が高いことがわかりました。しかし、2割弱の登録者がサービス未利用であり、活動ののびしろはあるといえます。 当事業の支援を受けて、「今後公的機関等の支援を受けても良いと思うようになった」という回答が多数あったことから、生活苦を抱える若者に対して、必要な情報・支援へたどり着く方法をある程度提供できたと考えています。

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    • ヤングサポート事業を通して見えてきた新たな困窮する若者像について

    困窮する若者は、メディアで報道されるような、街や路上に居場所を求めたり、ネットカフェやホテル宿泊したりするようなケースだけでありません。一見すると普通に生活しているようでも、実は孤立・孤独・不安感を抱いており、かつ、金銭や精神的にギリギリの状態で生活しているため、健康問題やアルバイトなど職を失うといった躓きが引き金となって、学校中退や借金等更にトラブルに発展して困窮するというものです。

    • ヤングサポート事業の効果について
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    困窮する若者を減らすためには、予防的支援が重要な役割を果たします。そのため、当事業では、頼れる家族や仲間がいなくても、誰かを頼ってもいいという気持ちや孤独緩和となるような支援活動を引き続き行ってまいります。

  • #5 LINEで気軽にお悩みの相談ができます

    前回は、ヤングサポートの支援の1つ、「情報支援」を紹介しました。しかし、中には“ここに書かれたことは十分ではない“とか、そもそも“自分の悩みはここには掲載されていない”という方もいらっしゃるでしょう。そういうときのために、ヤングサポートではLINEによる「相談支援」を行っています。LINEに、ご自身のお悩み事・相談事を記入していただくと、専門の相談員が回答します。相談員は、心理士の資格を持つ専門家で、それぞれの事情に応じた適切なアドバイスを個別にお送りしています。

    これまで、受けた相談は、
    ✓予期せぬ妊娠をしてしまった、相談できる人もいない
    ✓外国ルーツで生きづらさを感じている
    ✓働きたいけれど働けない、どうしていいかわからない
    ✓自信がなく働くことも難しい、支援してほしい
    と、多岐にわたっています。これらに対して、対処のアドバイスや、居住地の近くにある専門のサポート機関を紹介しています。

    1月にヤングサポートに登録者に行ったアンケートには、相談支援に対して次のような感想が寄せられました。

    • 現在の状況などをオンラインで家族以外の人に相談出来たことが自分の中で気持ちが楽になった気もします。
    • 比較的イレギュラーな相談でも親身になってくれた点が良かったです。悩みを抱え込みきれなくなってきて連絡しましたが、相談先の提案や心理士さんまで、想像以上にやってくれたことが嬉しかったです。
    • こちらが相談した内容を、気にかけてくれてアドバイスしてくださり、とてもたすかっています。
    • 生活面、収入面についてはなかなか相談したり、支援してもらえることがないので、自分の悩み等を真剣に向き合ってくれる場所が一つでもあることが心強いと思う。
    • 気軽に相談出来そうで、あまり気負いせずに利用出来ると思いました。

    中には「いい年をして人に頼れない」、「相談しても何も変わらない」と人に相談すること自体を躊躇したり、期待できないと思い込んでいる人もいるかもしれません。しかし、上記のように相談した結果、「楽になった」、「気負うことはない」と感じた方々もいます。一歩踏み出してみる勇気も大事です。困ったときは、一度ヤングサポートの支援を活用してみてください。

  • #4 相談先が見つかる情報サイト『ユースナビ』

    ヤングサポートの支援の1つに情報支援があります。ヤングサポートのHP上に『ユースナビ』というサイトを設け、様々なお困り事の相談・照会先として専門家の団体や行政の窓口を紹介しています。カテゴリーは、「お金」、「学業」、「SNS」、「DV:虐待」、「健康」、「仕事」、「妊娠」、「いじめ・ハラスメント」、「ヤングケアラー」、「犯罪」、「孤独・孤立」、「消費者トラブル」の計12個、それぞれのお困り事について具体的なアドバイスや、アドバイスをもらえる機関を紹介しています。

    例: 「仕事」

    「しごとのトラブルを解決したい」

    「労働条件ほっとライン」
    (厚生労働省から委託を受け東京リーガルマインドが運営する機関)

    これまでヤングサポートでどのようなサービスを利用しましたか
    1月にヤングサポートへの登録者に1月に実施したアンケートでは、これまでどういうサービスを利用しましたかを尋ねたところ、最も多かったのは「食料支援76%」でしたが、「お役立ち情報」も30%と2番目に多いという結果でした。

    現在、掲載しているのは12カテゴリー、支援機関は約50ですが、今後更に増やしていく予定です。皆さんも、困った時や悩んだ時、是非この『ユースナビ』のサイトにアクセスしてみてください。

  • #3 ヤングサポート登録の経緯や感想を訊いてみました

    「ヤングサポート」事業は、2023年10月に開始、現在3か月が経過しました。既に3,000人弱の方が登録されています。どういう方がヤングサポートに登録していらっしゃるのでしょうか。最近、ヤングサポートに登録したAさんに、ヤングサポート登録の経緯や感想を訊いてみました。
    Aさんは、現在大学4年の男子学生、中部地方の出身です。大学進学を機に首都圏で一人暮らしをしています。経済的には余裕がなく、仕送りだけでは十分ではないので、アルバイトを2つ行うことで生活費を賄っているそうです。

    Q. ヤングサポートに登録された経緯は?

    A. 運営団体であるキッズドアの人と接点があって、その人から『困っているなら入ったら?』と勧められたのがきっかけです。しかし聞いたときは、正直、食料支援とか情報支援とかをただで支援してくれるというそんないい話があるのか、と半信半疑でした。

    Q. ヤングサポートの支援はどうですか?

    A. 食料支援はとても助かりました。いろいろ入っていて。今のところ、食料支援以外の支援は受けていません。しかし、もし何か起こったときに、ここに相談できるんだと頼りに思っています。

    Q. ヤングサポートへの登録を検討している方に、Aさんからメッセージをお願いします。

    A. 人に支援を貰うことは恥ずかしいことではないです。普通に生きていく上で、(こういう支援をしてくれる)NPOとの関わりは珍しくないです。困っていたら、支援を身近に感じて欲しいです。

    Aさんからはこの他にも、『“いい年をして人には頼れない”と思っている人は多いのではないか』とのコメントもありました。大人にもなって人には頼れない、と頼るということに躊躇する人は、実際少なくないかもしれません。この他にも、誰かに相談したところで解決しない、と相談自体を期待しない人もいるかもしれません。しかし、信頼できる機関や人に、話をただ聞いてもらうというだけでも、気持ちの整理がつくということもあります。困った時、一人ではないと思えることは、マイナス思考のスパイラルに嵌る歯止めにもなります。

    Aさんは、この春大学を卒業し社会人になるそうです。安定的な収入が期待できることで、経済的な不安は学生時代より遠のくことでしょう。しかしそれ以外のこと、例えば仕事や人間関係等で今後悩むことが出てくるかもしれません。悩んだときや、困った時は、ヤングサポートの情報支援・相談支援を活用していただけたらと思っています。

  • #2 ヤングサポート登録者のご紹介1

    「ヤングサポート」事業は、2023年10月に開始、現在3か月が経過しました。既に3,000人弱の方が登録されています。どういう方がヤングサポートに登録していらっしゃるのでしょうか。

    1 男女比は

    男性は30%、女性はその倍以上の67%と、女性の方が多いです。

    2 学生ですか社会人ですか

    学生(大学生、大学院生、専門学校生、短大生)は74%と、4人に3人は学生でした。働いている方(会社員、アルバイト・パート、自営業)は14%、他は無職やその他という回答でした。

    3 悩み事は何ですか

    悩み事について尋ねたところ、「お金」という回答が圧倒的に多く86%、次に「学業」58%、「しごと」26%と続きました。(「学業」を挙げた方が多かったのは、学生の比率が全体の4分の3と高いせいかもしれません。)「健康」や、「友人関係」、「家族」を挙げた方も2割程度いました。

    4 困った時誰かに相談しますか

    「必ず相談する」と「ときどき相談する」と合わせて56%の方が相談すると回答しました。半分強の方が、相談すると回答したわけですが、半分弱の方は「全く」もしくは「あまり」相談しないとのことでした。

    5 コメント

    寄せられた自由コメントをいくつか紹介します。

    • 高校生の頃から大学の学費を貯めるために一度も無駄遣いや友達との遊びをせず、お金を貯めて来ました。自分の青春ってなんだろう、みんなのSNSを眺めながらそう感じてしまいます。ですが、自分のような境遇の人にとってこのような支援は大変有り難いです。
    • 物資給付や相談窓口や、活動的になれるセミナーがあるサポートはとても心強いなと感じます。宜しくお願いします。
    • いま私は28歳ですが、10年前に出会いたかったです。私を含めて生きづらさを感じる若者が一人でもいなくなり、いつでも再チャレンジできる、明るく希望を抱けるような社会になったらいいなと思います。
    • このようなサービスを知り、上司・同僚からのハラスメントにより苦しみ、休職をしてしまっていた時に分かっていたらもっと良かったのになと思いました。まだまだ日本には私のような人が沢山いて、声に出せないけど苦しんでいると思います。このようなサービスがもっと多くの人に知られることを願います。
    • 何かあったときの相談場所やこころの拠り所として利用させていただきたいと思います。

    6 最後に

    悩み事として9割近くの方が「お金」を挙げ、多くの方がお金で悩んでいるのがわかりました。12月には『お金のことで困らない人生を送るために知っておくべきこと』というオンラインセミナーを開催しましたが、このような「お金」に関して役立つ情報発信を今後もしていきたいと考えています。
    また、お困りごとについては、半分弱の方が「あまり」もしくは「全く」相談しないとのことでしたが(上記4ご参照)、登録者からのコメントにもあるように、「無関係な人(知らない人)」の方が話せるという事もあるかもしれません。“ひとりで悩まない”というのはとても重要な事です。悩んだときは、是非ヤングサポートを思い出してください。

  • #1 ヤングサポート事業を始めました

    キッズドアは、2023年10月から大学生、専門学校生等の若い世代を支援する「ヤングサポート」事業※を始めました。
    奨学金を得て大学に入ったもののアルバイトとの両立に悩む方、人間関係や孤独や孤立等に悩む方を対象に、物資支援や様々なお役立ち情報を提供する情報支援を行います。情報支援の中には相談窓口も設けています。希望する方は、まず「ヤングサポート」に登録していただき、LINEを通じてこれら支援を受けることができます。なお、「ヤングサポート」には、全国の18歳から29歳までの方が登録できます。
    ひとりで悩まず、私達とつながりませんか。

    https://www.lp.kidsdoor-young-support.jp/

    ※当事業は、2023年8月~2024年2月までの期間において、「2022年度新型コロナ及び原油価格・物価高騰対応支援助成」を受けています。

当事業は、2023年8月~2024年2月までの期間において、休眠預金活用事業「2022年度新型コロナ及び原油価格・物価高騰対応支援助成」を受けて運営を行っています。

いつまでも、どこまでも、
子どものために

Achievements

長年続けてきた活動が、
確実に実を結んでいます。

  • 学習支援を届けた生徒

    2,048

    2023年度の実績

  • 開催した学習会

    5,653

    2023年度の実績

  • 支援を届けた子どもと親

    603,860

    2023年度 情報・物資等支援 延べ人数

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