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【イベント紹介】音を楽しむワークショップを実施しました
キッズドアは、海外にルーツをもつ子どもたちへの居場所・学習支援の自主事業「サラダボウル」を行っています。日本の学校に通っていても、日本語をとても流ちょうに話していても、日本の行事や文化的なことはよく知らないという子も少なくないです。そのため、サラダボウルでは学習だけでなく、体験活動の機会を増やせるようイベントを実施しています。
今回は、特定非営利活動法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/ エイト]様のご協力の下、アーティストと一緒に、音を楽しむワークショップ「見えない世界を聴いてみよう|Listen to the world invisible」(助成:キリン福祉財団、寄付:資生堂カメリアファンド花椿基金)を実施しました。音の作品をつくる上村洋一さんと一緒に、ふだんは気が付かない、聞こえない「音」を聴いたり、録音したりして発見を楽しむことができました。
子どもたちは、イヤフォン型のバイノーラルマイクとレコーダーを使って音を録音したり、ドライアイスを使った実験を行ったりしました。
バイノーラルマイクとレコーダーを使った活動では、近くの公園へ行き、音を録音しました。Roland様にイヤフォン型のバイノーラルマイクとレコーダーを貸していただいたおかげで、一人1台使用することができました。草むらに入っていく子もいれば、グラウンドを真ん中で過ごす子もいました。自分の興味のあるところへ移動し、自分自身の「やってみたい」「こうしてみよう」と思うままに活動ができました。
子どもたちは、自分が全力疾走する音を録ってみたり、水たまりに石を投げ入れて生み出したり、自由に「音」を探していました。「枝をぽきぽき折ったら、怖い音がした」「水筒を揺らしたら、海みたいな音がした」など、録音した音は非常に立体的に聞こえ、普段とは違う聞こえ方だったようです。
中華鍋にドライアイスを入れて、炭酸水を注ぐ実験では想像もしなかった音が聞こえてきて、子どもたちはびっくり。「動物の鳴き声みたい」など想像力を膨らませながら、音に聞き入っていました。
上村さんと一緒に「フィールド・レコーディング」という、身の周りにあるさまざまな音を録音して聴くことを通して、自分たちが生きている環境について楽しみながら考え、意識をむけることができました。子どもたちの感性が研ぎ澄まされ、非常に充実した時間となりました。
今回のワークショップでは、学校や家庭ではできないことを体験することができる貴重な機会でした。
今後も、コロナ感染拡大防止に注意しながら、子どもたちの体験活動の充実を図ってまいります。
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