生徒事例紹介

Student Case Study

貧困の連鎖を断ち切る
キッズドアの支援の成果

キッズドアの支援によって進路が切り拓かれた子どもたちの事例を紹介します。

学年や学習会の所在地等、すべて当時の情報で構成されています

  • 学習・居場所支援事業/東京都板橋区

    高校3年生 女子

    昼は小さい妹の世話。夜はアルバイト。
    限られた時間の中で、難関私立大学合格

    Aさんはメンタル不調の両親に代わって小さい妹の面倒を見る「ヤングケアラー」でした。また、夜や休日は居酒屋で学費を貯めるためのアルバイトをしていました。勉強の時間を確保できずに、高校1年生の時は勉強についていくことができませんでした。
    しかし、キッズドアに出会い、ボランティア講師に基礎からマンツーマンで教えてもらうことで少しずつ成績を伸ばしていきました。高校3年生の時には、家族のサポートもあり1日12時間受験勉強に費やし、都内の難関私立大学に現役合格しました。大学生になったAさんは今ではキッズドアで講師として、生徒に勉強を教えています。

  • 居場所支援事業/東京都文京区

    高校3年生 女子

    突然のシングルマザーの母の死。
    母の想いを受け継いで、児童養護施設から大学へ進学

    Bさんはシングルマザーの母親が病気で働くことができず、小学生のころから勉強をしたり、ご飯を食べる場所としてキッズドアを利用していました。その後Bさんが高校生になると学校が忙しくなり、キッズドアに顔を見せることもなくなりました。そんなある日、Bさんから「お母さんが亡くなった」と連絡を受け取りました。
    大きく落ち込むBさんでしたが、「大学に行って欲しい」というお母さんの想いを叶えるために勉強をスタートさせ、児童養護施設からキッズドアに通って見事に大学合格を果たしました。今は、Bさんは作業療法士の資格取得を目指して、大学で勉強をしています。

  • 学習スペース / 宮城県仙台市

    高校3年生 女子 中学3年より利用

    進路に悩み号泣。
    最後には自分の夢を叶える道を選ぶ

    Aさんは中学3年生から高校卒業までの4年間、毎週のように顔を出してくれました。彼女は持病を持つお母さんと二人暮らしで、保育士になりたい夢を持ちながらも、高校進学時にはお母さんの勧めから就職コースを選択。奨学金をさらに借りることになる恐怖心やお母さんのことを心配する気持ちから進路選択に積極的になれずにいました。スタッフやボランティアが号泣する彼女の相談に何度も乗り、時には三者面談も行いました。
    それらの支援を続ける中、高3生の夏、夢を諦めるか悩む彼女に工場で働きながら3年間保育の短大に通える求人の紹介がありました。この求人に出会えたことがきっかけで、彼女は自分の夢をお母さんに伝え、説得。就職試験にも無事合格できました。

  • 学習スペース / 宮城県仙台市

    高校1年生 女子 中学3年より利用

    留年しても諦めずに、関わり続ける

    Bさんは中学3年生の頃、キッズドア学園中等部(中3向けの無料学習会)に通っていました。高校進学後はしばらく顔を出さず久々に来た時には留年が決定していました。自宅から高校までの距離が離れていたため電車を一本逃すと遅刻確定、友人の誘いに乗って授業にも出なかったため、出席日数が足りなくなったようです。今度こそ進級したいと話すBさんはSりびんぐで勉強に取り組み始めました。しかし、途中から参加頻度が落ち始め、甘い誘惑に負けて全く顔を出さない日々も続きましたが、Bさんに辛抱強く関わり続けました。定期試験後には真っ先に駆けつけ「全科目赤点がありませんでした!」と笑顔で報告してくれました。今年の春には無事進級できることに決定しました。

  • 居場所型学習支援 / 東京都新宿区

    17歳 女子 高校中退

    高校中退、高卒認定を目指して

    勉強が大嫌いというわけではなかったけれど、人との距離感がうまくつかめず学校に行くのがどんどん辛くなってしまい高校1年生の夏休み明けに学校を辞めたAさん。最初は「アルバイトをすればなんとかなる!」とアルバイトばかりの生活をしていましたが、時間が経つにつれ、このままでいいのかと不安になってしまったそうです。そして高卒認定は取ろうと決めたものの、予備校や塾に行くのは経済的に厳しく悩んでいた時に、たまたまキッズドアのホームページを見て学習会に参加するようになりました。最初はスタッフと話すのも緊張していたAさんでしたが、だんだんとスタッフや同世代の子と打ち解けられるようになり、勉強にも集中できるようになってきました。今年度は科目合格でしたが、来年度は全科目合格を目指して頑張っています。

  • 居場所型学習支援 / 東京都新宿区

    17歳 女子

    スタッフと話しあううちに、
    将来の夢を見つける

    高校を退学するときに学校の先生からの紹介でリファインドに通うことになったBさん。リファインドに来た当初は高校を辞めたからといって特にやりたいこともなく、この先どうしようか悩んでいました。しかしリファインドに通い、一緒にご飯を食べながらスタッフと話す中で、少しずつ自分のやりたいことが見つかったようで「本当はやってみたいことがあったけれど、叶えられるかもわからないし…」とためらいながらも自分の夢を話してくれました。子どもの夢を大人の価値観でこうした方がいいと押し付けるのではなく、その子自身が悩みながら「これが自分で選んだ道」と言えることに何よりも価値があるのではないでしょうか。リファインドでは、「自分の価値観で、自分の選択で生きていくこと」の大切さを伝えています。

  • 居場所型学習支援 / 東京都新宿区

    17歳 女子

    親は進学を反対。スタッフに支えられ、
    大学合格と英検準1級取得

    Aさんは、以前は普通科の高校に通っていましたが、うまく学校生活に適応できず定時制の高校に転入しました。Aさんはとても熱心に勉強をしていましたが、一方で折り合いの悪い母親からは大学進学を反対され続けていました。母子家庭で金銭的に塾にも通えず、また通う学校でも周りに進学する生徒が少ない中で、大学進学へのモチベーションを保つことが難しい状況でした。しかしキッズドア学園高等部に通うようになり、彼女の環境は大きく変わりました。ボランティア講師に支えられ、また周りの生徒と切磋琢磨して学力を伸ばしていきました。最終的には英検準1級を取得し、青山学院大学に合格しました。

  • 大学受験対策講座 / 東京都新宿区

    高校3年生 男子

    親の病気で塾に通えなくなり
    キッズドア学園高等部へ

    昨年Bさんの父親の癌が発覚し、療養費が家計を圧迫するため塾に通うことができなくなり、キッズドア学園高等部に通うようになりました。キッズドア学園高等部に入塾した当初は、Bさんは口数も少なく成績も芳しくないものでしたが、毎週欠かさずキッズドア学園高等部に通っている中で、成績も少しずつ向上していきました。最近は講師ともすっかり打ち解け、受験の悩みも話してくれるようになりました。Bさんは猛勉強の末、明治学院大学と南山大学に合格しました。

  • 受験対策講座 / 東京都江戸川区

    高校3年生 男子

    人見知りから徐々に慣れ、
    努力を積み重ねて見事合格!

    「大学受験はしたいみたいだけれど、1人だとなかなか勉強ができないので」と母親の強い後押しがあって利用を開始したAさん。週1回アルバイトをしながら、毎回しっかり学習会には参加しますが、当初は人見知りで、わからないことがあってもなかなか自分からは積極的に質問できない様子でした。そんなAさんも、日本史を中心に大好きな歴史関係の話になると、生き生きと熱く語ってくれる姿が見られ、徐々にボランティアの先生とも気軽に話せる関係に。秋ごろには、「どこの大学を選んだらいいかな?」など、具体的な相談も自分からしてくれるようになり、ボランティアの先生やスタッフの勧めで、江戸川区のキッズドアの学習支援事業「1655勉強cafe」も利用するようになりました。「さくら予備校」と「1655勉強cafe」の利用で週2~3回、よりしっかりと受験対策ができるようになり、多くのボランティアの先生やスタッフと面接を重ね、志望理由書を何度も何度も添削してもらい、AO入試で無事志望校に合格することができました。少し照れながらもうれしそうに合格を報告してくれた姿は忘れられません。その後も意欲的に継続して参加してくれ、「大学の先取りをするんだ」と日商簿記3級の勉強を行っています。

  • 受験対策講座 / 東京都江戸川区

    高校1年生 女子

    CAになりたい!
    夢に向かって熱心に勉強と情報収集

    中学生を対象とした「さくら塾」の時から利用してくれているBさん。「さくら塾」利用時代から、夢や将来のことを考える機会を多く設けていたこともあり、「さくら予備校」では、当初から得意な英語を生かして「外国語に力を入れている大学、外国語が使える仕事、CAになりたい」と具体的な夢をしっかりと語ってくれています。「大学受験のこと」「どんな大学があるのか?」や「留学」の情報をしっかりと得たいという気持ちは人一倍強く、毎回、学習時間の合間に、ボランティアの先生やスタッフをつかまえて、熱心に質問したり、将来の夢を話したりする姿が見られています。

  • 公営塾 / 宮城県南三陸町

    2017年度卒業生

    震災で祖父を亡くし落ち込む
    祖母の姿を見て、臨床心理士をめざす

    高校3年生のときに志翔学舎が開所し、当時、AO入試で看護学部への進学を考えていましたが、「志望理由が書けない」と相談に訪れました。話を聞いてみると、親や先生から看護師を勧められ、自分でもそうなるものと思っていたが本心ではそうではなかったこと、震災で祖父を亡くし落ち込む祖母の姿を見て「悩んでいる人の力になりたい」と感じていることに気付き、臨床心理士資格が取得できる学科に出願先を変更。そこから必死に小論文や面接の対策に取り組み、無事合格しました。地方は都市部と比較して、子どもたちが自分の将来を考えるための情報が少なく、進学やその先をイメージすることが難しい状況です。Aさんの場合は、「看護師は安定している」「あなたは看護師に向いている」と言われることはありましたが、自ら自分の将来を考える機会がありませんでした。地方では情報格差が教育格差につながっている現状があり、今後生徒の将来を考えるための情報提供が必要だと痛感しています。

  • 公営塾 / 宮城県南三陸町

    高校1年生

    無料の学習支援の存在を理由に
    志津川高校に進学

    中学3年生のとき、志翔学舎を会場として開かれた高校受験対策講座に参加。進学意識が高く、元々は町外の進学校を第一志望としていましたが、志津川高校内に、無料で利用できる学習支援「志翔学舎」があることを知り、地元の志津川高校に入学しました。入学後本人から聞くところ、「町外の高校に通うには交通手段が少ない。母親に送迎を頼むと、時間もお金も負担をかけてしまうので、志翔学舎で勉強すると決めて志津川高校を選んだ」とのことでした。母子家庭で経済的余裕があまりなく、また働いている母に代わって家事を手伝う時間も多い彼女にとって、費用を気に掛ける必要がなく、集中して学習に打ち込めるスペースがあることは、彼女の将来の夢を叶えるためにも非常に重要です。国際貢献に携わる仕事に興味があり、得意の英語をさらに伸ばそうと頑張っています。現在、英検2級の二次試験合格を目指し、期末試験の勉強と並行して、英語での面接練習にも熱心に取り組んでいます。

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いつまでも、どこまでも、
子どものために

Achievements

長年続けてきた活動が、
確実に実を結んでいます。

  • 学習支援を届けた生徒

    2,030

    2022年度の実績

  • 開催した学習会

    6,688

    2022年度の実績

  • 支援を届けた子どもと親

    317,869

    2022年度 情報・物資等支援 延べ人数

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