団体概要
ごあいさつ
NPO法人キッズドアにご関心、ご支援をいただきありがとうございます。
私が任意団体としてキッズドアを設立したのが2007年。
子どもの支援といえばアジアやアフリカなどの発展途上国の支援であり、誰もが「日本に支援が必要な子どもはいない、貧困な子どもはいない」と思っていました。日本国内で子どもの支援をする団体もほとんどありませんでした。
今では、多くのメディアが「日本の子どもの貧困」を取り上げ、子どもの貧困対策の推進に関する法律もでき、学習支援や食の支援など様々な活動が生まれ、それを担うNPOや地域活動も数多く生まれました。
また、2011年3月11日の東日本大震災で未曾有の被災をした東北では、私たちを含め数多くのNPOや企業、地域住民が子どもたちの支援に取り組みました。
長く活動を続ける中で、日本の子どもの貧困や、支援の必要性への社会の理解はとても進み、キッズドアも今では毎年2000人ほどの子どもたちに学習支援や居場所支援を提供しています。小学生や中学生の時にキッズドアの学習会に通っていた子どもたちが、大学進学や就職をして、ボランティアに来てくれるなど、貧困の連鎖を断ち切る嬉しい実例もたくさん出てきています。
しかし一方、10年以上の活動を経ても、日本の子どもたちが成長する社会が良くなったとは言えません。むしろ悪化しています。
虐待で幼い命を落とす悲しい事件は後をたちません。いじめによる子どもの自殺も「またか」と思ってしまうほど日常になりつつあります。増え続ける不登校、外国にルーツを持つ子どもたちは学ぶ機会が奪われたまま放置され、地毛証明書を筆頭に子どもの人権を損なうような校則や時代と逆行して厳しくなる生徒指導に苦しむ子どもたち。
子どもの貧困が少し良くなったとしても、そこにはまだまだ苦しむ子どもたちがたくさんいます。
2007年、日本では109万人の子どもが生まれていましたが、2019年には90万人を切ることが確実視されています。12年間で20万人、2割も減っています。生まれて来ない子どもの叫びを受け止め。手を差し伸べなければならないと思います。
誰もが安心して子どもを産める社会へ、どんな境遇に生まれても子どもが生き生きと成長できる社会に向けて、キッズドアはこれからも努力を続けてまいります。
ぜひ、子どもたちのために、これからもみなさまのお力添えをいただけますよう何卒よろしくお願いいたします。
すべての子どもが夢や希望を持てる社会へ
渡辺 由美子 プロフィール
千葉大学出身。大手百貨店、出版社を経て、フリーランスのマーケティングプランナーとして活躍。
配偶者の転勤に伴い一年間イギリスに移住し、「社会全体で子どもを育てる」ことを体験する。
2007年任意団体キッズドアを立ち上げ、2009年内閣府の認証を受けて特定非営利活動法人キッズドアを設立。
日本の全ての子どもが夢と希望を持てる社会を目指し、活動を広げている。
2016年第4回日経ソーシャルイニシアティブ大賞国内部門ファイナリストに選ばれる。
2018年5月、初めての著書『子どもの貧困〜未来へつなぐためにできること〜』(水曜社)を上梓。
内閣府 子供の貧困対策に関する有識者会議 構成員。
厚生労働省 社会保障審議会・生活困窮者自立支援及び生活保護部会委員。
一般社団法人 全国子どもの貧困・教育支援団体協議会 副代表理事。
キッズドア概要
- 名称
- 認定特定非営利活動法人キッズドア (NPO Kidsdoor)
- 設立
- 2007年1月
- 理事長
- 渡辺 由美子
- 理事
- 伊藤 櫻エリーサ
有限会社スタジオエイジア代表取締役 - 肘井 哲也
株式会社ビサイド代表取締役
トーコーグループ代表 - 正直 ゆり
認定NPO法人ルームトゥリード 共同代表 - 松島 訓弘
グリー株式会社 社外取締役 常勤監査等委員 - 福田 雄彦
元プルデンシャル・ホールディング・オブ・ジャパン取締役 (50音順) - 監事
- 内山 浩人
- 富永 貴雄
- 連絡先
- Tel. 03-5244-9990
Fax. 03-5244-9991
Email. info@kidsdoor.net - 男女共同参画
- 管理職に占める男性・女性の割合(2022年3月1日現在)
男性43%、女性57% - 役員に占める男性・女性の割合(2022年3月1日現在)
男性57%、女性43% - 一般事業主行動計画
- 次世代育成支援対策推進法に基づく行動計画
女性活躍推進法に基づく行動計画
沿革
- 任意団体 キッズドアプロジェクト設立
- NPO法人キッズドアとして法人格を取得
- 低所得世帯のための無料高校受験対策講座[タダゼミ]を開始
- 低所得世帯の高校生のための無料学習支援を開始
- 東日本大震災の発災に伴い、東北での子ども支援活動を開始
- 東北事務所設立
- 「ICT夢コンテスト2013」でCEC奨励賞受賞
- 東京事務所を兼ねるキッズドアラーニングラボTOKYO開設
- 内閣府「子供の未来応援国民運動」に理事長渡辺が発起人として参加
- 「全国子どもの貧困・教育支援団体協議会」副代表幹事
- 日経ソーシャルイニシアチブ大賞 ファイナリストに選出
- 「内閣府子供の貧困対策に関する有識者会議」構成員として参加
- 「厚生労働省 生活困窮者自立支援及び生活保護部会」委員に就任
- 公益財団法人社会貢献支援財団より、社会貢献者表彰
理事・アドバイザー
-
理事長 渡辺 由美子
-
理事 伊藤 櫻エリーサ
- 有限会社スタジオエイジア
代表取締役
- 有限会社スタジオエイジア
-
理事 正直 ゆり
- 認定NPO法人ルームトゥリード
共同代表
続きを読む - 認定NPO法人ルームトゥリード
-
理事 肘井 哲也
- トーコーグループ代表
- 一般社団法人シニアライフマネジメント協会 代表
「キッズドア」が立ち上げる前、熱い想いを語る代表渡辺由美子と出会って、私もその当時娘が3歳ということもあり代表の想いに大いに共感し、一緒にキッズドアを立ち上げた当時のことを思い出します。その当時も子ども達にまつわる社会課題は様々ありましたが、あらから十数年がたち、社会課題もより顕在化し、キッズドアの社会的使命も大きくなり、より地域と連携して取り組みも必要になってくるでしょう。数年前、「地域の子ども達は地域で育てよう」という想いで地域の企業が地域の子ども達のために寄付をし続ける「子どもてらす 想いのしずく」プロジェクトが発足したのもその一環です。これからも一歩一歩前進していきます。
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理事 松島 訓弘
- グリー株式会社
社外取締役 常勤監査等委員
国連のSDGs、一番目の目標に「貧困をなくそう」とあります。日本では7人に一人の割合で貧困の子供がいると言われています。これから人口が減少していく日本ではこれは最も深刻な社会課題の一つであり、この解決は、ただ政府が政策的に取り組んでも解決が困難なテーマであり、自治体も企業も学校も、社会の全ての組織や単位が全力で取り組み、一人でも取り残さない、一人でも多くの健全な納税者になってもらい、次の社会を支えていただかなくてはなりません。キッズドアは子供達と直接向き合い、この課題に挑戦し続けていきます。皆さんも一緒に応援して下さい。
続きを読む - グリー株式会社
-
理事 福田 雄彦
どんな環境でも、子供たちには未来の可能性に挑戦する権利があるはず。でも残念ながら、現実には、生まれた環境で未来への夢が途絶えてしまっている子供たちがたくさんいます。キッズドアの活動は、そうした社会を変革するための社会活動です。この活動は、子供への学習支援等の投資を通じて、未来に明るい種をまく、社会投資とも言えるでしょう。
Leave no one behind.
ご一緒に、目の前にいる子供たち一人ひとりが、いつも、ずっと笑顔でいられるような社会を作っていきませんか。続きを読む -
監事 内山 浩人
-
監事 富永 貴雄
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アドバイザー 安渕 聖司
「なぜそうなっているの?」「どうしたら変えられるの?」「そのために私には何ができるの?」という3つの疑問、そして「積極的な行動」が、より良い社会を作ります。日本の貧困家庭と教育の問題にいち早く取り組み、行動してきたのがキッズドアです。私はキッズドアの活動の支援を通じて、子供たちがもっと夢と希望を持てるような社会創りを手伝えるのがとても嬉しいですし、是非多くの人に参加・協力・支援して頂きたいと思います!
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アドバイザー 小島 慶子
- エッセイスト
- タレント
- 東京大学大学院情報学環客員研究員
学ぶとは、自由になること。私はいつも子供たちにそう話してきました。新しいことを知ると、世界が違って見える。言葉がたくさんあれば、自分の感情を整えることができる。人とつながり、世界の広さを知ることができる。そのための機会を、すべての子供に。キッズドアのお取り組みに心から賛同し、応援します。
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アドバイザー 小林 さやか
- 学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話(通称ビリギャル)』主人公本人/大学院生
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アドバイザー 塩田 真弓
- 株式会社テレビ東京
報道局
ニュースセンター キャスター
子供って、言いたいことを言ってしまう性質(タチ)です。その場所が居心地がよければよいほど、その相手が心を開いている相手であればあるほど。でもそんな「居場所」を家にも学校にも見つけられない子供たちが貧困家庭にはいて、その子たちが「行こうかな」「行こう」と思える場所を創り出すのは並大抵ではないと想像できます。この10年、その並大抵ではないことに挑戦してきたキッズドアを全力応援しています。
続きを読む - 株式会社テレビ東京
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アドバイザー 中川 貴之
- 株式会社アーバンフューネスコーポレーション
代表取締役社長兼CEO
- 株式会社アーバンフューネスコーポレーション
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アドバイザー 耳塚 寛明
- 青山学院大学
コミュニティ人間科学部
学部特任教授
私が貢献できるのは、主に、調査研究の分野です。私は、子どもたちの学力と家庭的背景の関係について、実証的な研究をしてきました。知見を活かして、なにをなすべきか。それは、皆さんのご判断のほうが、確かで有益と思います。これからも、私ができることは限られていると思います。ですが、できる範囲で、皆さんのご判断に役立つデータを集めたいと思います。
続きを読む - 青山学院大学
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アドバイザー 米倉 誠一郎
- 一橋大学イノベーション研究センター
教授
- 一橋大学イノベーション研究センター
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アドバイザー 若林 直子
私がキッズドアに深く共感したきっかけは、学習支援を行う「居場所」というコンセプトです。子ども達、職員の方、様々な世代のボランティアの方々がフラットな関係の中でお互いが影響、受容し合う環境はまさに拡大家族です。私達は誰しもが、安心できて繋がりを感じ、自分らしくいられる環境が必要です。キッズドアを卒業した子ども達が社会のそれぞれの居場所で、多種多様な個性を尊重しながら共存する社会の担い手になるよう、心から応援しています。