インタビュー

子どもの貧困

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貧困の子ども達にITスキルやプレゼンテーションスキルを – IFUTO –

みんなが語るキッズドア

経済的な理由で塾やIT教室に通えない女子高校生のためのプロジェクト「IFUTO」。今では当たり前のように使っているインターネットやスマートフォンですが、様々な理由により使えない人もいるのも事実です。キッズドアではそのような状況に置かれた高校生を支援しています。プロジェクトが立ち上がった背景、なぜ高校生なのか、どんなプログラムを行っているのかなど詳しく聞いてみました。

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—IFUTOとはどのようなプロジェクトなのでしょうか。

キッズドアでは、これまで学校の授業の補習、受験対策など無料の学習支援に取り組んできましたが、近年、特に学校や社会ではITスキルやプレゼンテーションスキルなどが求められています。
 
キッズドアが支援するご家庭の中にはパソコンや十分なネットワーク環境がなく、子どもたちはパソコンに触れる機会が少ないことが考えられます。子どもたちが楽しみながらパソコンに親しみ、スキルを身に付けられるよう、キッズドアでは、2022年度から、一般社団法人プロジェクト希望のご支援の下、千葉大学dri(デザイン・リサーチ・インスティテュート)と協働して、千葉大学で学ぶIT&デザインプログラム「IFUTO」をスタートしました。
 
大学のキャンパスで、大学教員によるTシャツデザインの授業を受けつつ、商品価値や服飾業界などについて一流の講師による講演を聞き、グループディスカッションを通じて一つの作品を作り上げ、多くのゲストの前で発表するという、STEAM教育を行っています。Adobeからはプロのデザイナーによるソフトウェアのレクチャーなどのご協力をいただいています。
 
2023年度はさらに一般財団法人三菱みらい育成財団よりご支援をいただいていることに加え、Lenovoからの助成により企業見学ツアーやプロジェクト期間中の食事提供を行っています。このほかにも、E.Y、C.A Techkids、小倉メリヤス、ZOZOなど、IFUTOプログラムへのご協力の輪が広がっています。
 

—なぜ女子高校生に限っているのでしょうか。

社会ではデジタル人材の不足が叫ばれており、特に女性のデジタル人材の育成は大きな課題です。しかし、プログラミング教室などと銘打って開催すると、どうしても男子生徒が参加の中心となりがちです。そこでIFUTOでは、オリジナルTシャツのデザインという、女子生徒が関心を持ちやすいファッションを通じて、PCの操作やプレゼンテーションなどに取り組んでもらうプログラムとしました。女子だけのため安心して参加できた、といった声もあり、内向的な生徒なども参加しやすくなっています。
 
なお、2022年度は中高生を対象にしましたが、2023年度はマーケティングといったより高度な取組にチャレンジするため、高校生を対象に取り組んでいます。
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—IFUTOとは耳慣れないですが、ネーミングについて教えてください。

IFUTO」には、「if=もし、〜だったら」ということを連想し、将来の⾃分のありたい姿について考えながら、その実現に向けての⼀歩として、本プログラムに取り組んでほしいという想いを込めています。またIFUTOの中に「IT」という⽂字が隠れています。 IFUTOを通じて、⾃⾝の成⻑につなげ「UPLIFT」、新たな才能「GIFT」を⾝に着ける機会となるよう願っています。

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―これまでどのようなプログラムがあったのでしょうか。

2022年度は、PowerPointの操作研修やプレゼンテーション、Adobe Illustratorなどのソフトウェアを活用したTシャツデザインを実施しました。実際に販売も行ったのですが、販売数が少なかったことや、個人での作業が中心だったという反省が残りました。そこで2023年度は、デザインフェーズとマーケティングフェーズの2段階で実施することにしました。7~8月に実施したデザインフェーズでは、個人でデザインを行った後にグループでTシャツのコンセプトを検討し、話し合いながら1枚のTシャツにまとめていきました。最終日には個人デザインのTシャツを着用してのファッションショーや、グループデザインのコンセプト発表を実施し、頼もしい姿を見せてくれました。10月から実施するメタバース・マーケティングフェーズでは、メタバース空間でのアバター作成や、実際のTシャツ販売体験とSNSマーケティングなどに取り組む予定です。


―参加した女子高校生の感想はいかがでしたか。
「最初は不安や分からないことなどがあったけど周りのサポートが沢山あり、グループのTシャツも何とか完成出来てとても楽しかった」
「新しいことに挑戦する楽しさをまた思い出せたので今後の進路の中ではどんどん挑戦していき自分を成長させていきたい」
「今回IFUTOに参加してみて、ただ単に好きなものを作るというわけではなく、デザインを考える際のコツや服を制作する際に気をつける点など、様々な場面で役立つ考え方を勉強することができた」
「自分のデザインが形になったのがとても嬉しかった」
などの意見をいただきました。「とても楽しかった」と答えた生徒は94.4%、「楽しかった」と答えた生徒を加えると、満足度は100%のプログラムとなりました。

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―今後やりたいことや目標にしていることはありますか。

IFUTOにおけるオリジナルTシャツの完成や、グループでの協働・発表を通じて、生徒たちは自信を付けてくれています。支援企業や団体の広がりにより、企業ツアーや最新のIT技術の体験なども可能となり、女子生徒のIT教育・STEAM教育プログラムとしてさらに発展できると考えています。

将来的にはオンラインのみで参加できるようなプログラムとして構築し、広く全国から参加を募れるようにしていきたいです。

ITに興味を持ち、苦手意識をなくすことができれば将来の可能性が広がります。IFUTOを通して、デザインやアートワークの道に進みたいという生徒がいれば応援しますし、違う道でも自分のやりたいことに向かって、自分の可能性を信じて進んでいける、そうした力をつけられるプログラムです!

なお、10月から始まるメタバース・マーケティングフェーズは、現在二次募集を実施しています。デザインフェーズに参加していなくても大丈夫です。一緒にメタバース空間での活動や、リアルなTシャツ販売体験を楽しみましょう!


―いろいろとお聞かせいただき、ありがとうございました。

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■2023 IFUTO概要
主催:認定NPO法⼈キッズドア
協働パートナー:千葉大学dri、一般社団法人プロジェクト希望
協賛:一般財団法人三菱みらい育成財団
協力:AdobeLenovoE.YC.A Techkids
参加費:無料
対象:経済的理由で塾やIT教室に通えない⼥⼦⾼校⽣(会場まで自力で来られる方)
人数:60
期間:20237⽉中旬〜12⽉下旬
会場:千葉⼤学墨⽥サテライトキャンパス
内容:ICTプログラム(ICTリテラシー、タイピング練習、インターネット検索、PowerPoint資料作成 等)、STEAMプログラム(PCを使ったTシャツ制作、デザイン思考、マーケティング・商品企画、グラフィックソフト(adobe)等)
その他:
*期間中PCの貸し出し
*⾃宅にインターネット環境が無い⽅へのwifi貸与
*授業に通う交通費を補助(交通費は12,000円まで実費補助)

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    2023年度の実績

  • 開催した学習会

    5,653

    2023年度の実績

  • 支援を届けた子どもと親

    603,860

    2023年度 情報・物資等支援 延べ人数

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