スタッフレポート
教育格差
試行錯誤を重ねて子どもたちへ
キッズドアの現場から 2020年5月
新型コロナウイルス感染症への対応
「東北事業部」
宮城県では、 2月28日(金)付けで「3月2日(月)からの一斉休校」が決定し、急遽大人数の集まる学習会やイベントは全て中止しました。
進路未決定の生徒や個別対応が必要な生徒には事務所へ来てもらい一緒に勉強したり、各家庭へ電話相談やアンケート調査などを行って来ました。
電話相談を受け、困窮度の高いと思われるご家庭にはお米をお渡ししたり、家庭でできる対応についてアドバイスしたりもしました。
その後、4月1日(水)に仙台市でクラスターが発生し、休校の延長が決定されました。
外出自粛が長期化する中、電話やアンケートでは「何もやる気が出ない」「毎日ごろごろしている」「ほとんど勉強していない」などの声が聞かれました。
そこで「一日も早く元気になってほしい!」との想いから、普段リモート会議で使用している zoomを使ってオンライン学習会を開始することを決めました。
4月27日(月)から始めたオンライン学習会は、大きく分けて3種類。
「高校生」「中学生」「EnglishDrive」です。
高校生と大人が気軽に話せる場を作るという目的で「座談会」も取り入れました。また、中学生やEnglishDriveでは積極的にアクティビティ(クイズ・ゲームなど)も取り入れています。
通常の学習会と比較して良い面も悪い面もありますが、Zoomの使い方にもすぐ慣れ、概ね楽しんで学習できているようです。1週間あたり9回、1回あたりの所要時間は1時間~4時間、参加人数は2名~20名と学習会の種類によって様々ですが、この1か月で延べ40回開催しました。
宮城県では来週から学校が再開するため、キッズドアも来所型の学習会を再開予定です。
休校期間中に取り入れたオンライン学習の仕組みは今後も継続し、事態が深刻になっても子どもたちが学習の遅れや孤立感・無力感を感じないよう、精一杯サポートして行きたいと思います。