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スタッフレポート
子どもの貧困
教育格差
夢を追う生徒たちと日々向き合い、一日を大切に過ごす
キッズドアの自主事業「キッズドア学園 SBCメディカルコース」に携わっている岩瀬咲子と申します。同コースは高校生や浪人生を対象として、医療系の進学を目指す学習会、東京都中央区で毎週月・水・金・土・日曜日に開催しています。
学習会は東京近辺の生徒が多いですが、オンラインでは日本全国を対象としていますので、北海道や九州地方など全国から生徒が参加しています。学習内容は基本的に自習スタイルで勉強を進めていき、生徒が分からない問題についてサポートしたり、進学相談や奨学金についてのアドバイスなどをしています。
学力を見極めながら生徒と相談して、生徒に合った学校選びや合格を目指しての計画づくり、必要な参考書、問題集などのアドバイスをしています。その他、生活のリズムやどうしたら集中して勉強できるのかもよく聞かれます。
生徒が医療系の進学を目指すきっかけは、ドラマや映画に触発されたり、身近に医療系の仕事をしている人がいたり、ご家族が入院されて直接医療系の仕事に触れて志すようになったなど生徒によって様々です。
「キッズドア学園 SBCメディカルコース」でも現役の看護師や助産師、薬剤師、臨床検査技師などの方から生の声を聞けるイベントを実施しており、進学意欲が高まっているようです。
医師や看護師、薬剤師などを目指し、何か人の役に立ちたい、助けたいと強く思う生徒が多いためか、人柄があたたかく、ハートフルな生徒が多いなと感じます。例えば、スタッフが配る資料を率先して全員に配ってくれたり、終了の時間になると声掛けを積極的にしてくれたりします。スタッフとしても心強く、助かっています。
医療系の進学については、受験内容も特殊なので、私自身もすべてが分かっているわけでなく、不明な点はアルバイトやボランティアの方に聞いて判断をしてもらっています。アルバイトやボランティアの方は医学部の学生や、薬剤師の資格を保有していたり、国公立の大学を卒業されていたりするので、チームでカバーすることができています。
そのおかげもあって「キッズドア学園 SBCメディカルコース」をスタートして2年連続で国立大学医学部への合格者が出ました。その他、国公立や私立大学の薬学部や看護学部など、また医療系の専門学校への合格につながっています。
私がキッズドアに入職することになったきっかけは、以前別のNPO団体でひとり親家庭に食料支援を行ったり、寄付していただいた食品の管理をしたりしていた際に、ひとり親の方へのアンケート調査結果を見て、経済面での不安を抱えていることの実情を知ったことです。
経済的不安を解決することは短期間の支援ではなく、長期の支援が必要で特に大人になる前から子どもたちに学習支援が必要だなと気づきました。
学生の頃の友人がキッズドアに関わっていることもあり、キッズドアのHPを調べると中途採用を募集していたので、応募しました。
入職してまだ日が浅く、日々勉強中ではありますが、学生の頃に休学してイタリア語の語学留学をしたりと元々好奇心が旺盛ですので、生徒のためにできることを模索していると一日があっという間に過ぎていきます。
大人になるまでの期間に様々な物やコトに触れることは重要だなと思います。今関わっている生徒たちも医療系を目指していますが、それぞれきっかけがあります。
大人になるまで様々な体験をして、意志を持って進学や就職をすることは子どもにとって大切なことで、私はそのような体験、学びをたくさん積めるような環境づくりに励みたいと思います。
何か制度を作るような大きなことはできなくても、キッズドアに来る生徒たちの声を聞き、目指す進学を一緒に真剣に考えて、受験に取り組むための工夫を伝えたり、たまには海外経験のことや学生時代の出来事などをフランクに生徒に話し、生徒の心に寄り添えるようなサポートができたらと思います。
これからも一日をコツコツと頑張っていきます。まさに「ローマは一日にして成らず」です。
S.I
SBCメディカルグループ様からご支援をいただき、医療分野でも経済的な事情によって諦めることなく医療系大学・専門学校を目指す高校生、浪人生への支援
キッズドアスタッフ歴
1年1か月（2023年4月時点）
得意科目
世界史
最近のうれしかったエピソード
通勤途中の道端にきれいなピンクの花が咲いているのを見つけたこと。
「キッズドア学園 SBCメディカルコース」
https://kidsdoor.net/activity/study/sbcmedical.html
