スタッフレポート
教育格差
自信がつくと視野が広がる。人とモノとコトにつながる楽しさ
今年の4月に新卒で入職したH.Sといいます!
仙台市での学習会にて、ボランティアさんとのコミュニケーションをはじめとした学習会運営、経済的事情のある中高生への学習支援を行っています。
初めて地元・広島を離れてホームシックになり、入職当初は心細く、広島弁のYouTubeを見たりしていました(笑)
しかし、今では先輩職員に基本的なことから教えてもらい、アルバイトやボランティアの方々とも打ち解け、子どもたちの名前も覚えてきて、毎日楽しく過ごしています。
キッズドアとの出会いは、大学生の時です。
私自身1人親家庭で育ち、経済的に余裕がない状況で進路選択などしてきました。そこで教育に関心を持ち、教育に関する様々な企業やNPOなどを見て回っていました。
その時、世の中には質の良い教育はありますが、利用料が高く、限られた子どもしか受けられないことに気がつきました。そんな中で、キッズドアを見学する機会がありました。
私と似たような境遇の子ども達が多くいましたが、キッズドアに来ている子達にはボランティアさんやスタッフさんが親身になって関わってくれる居場所があると感じました。
私の過去を振り返るとそのような居場所はなかったため、キッズドアが作る場の意味を強く感じ、ここで働きたいと思いました。
今では、自分の意見を言えますが、高校生の頃までは、自分の意思もなく、夢がありませんでした。漠然と将来のことを考えてぼんやりと過ごしていたなと思います。
進路選択が迫ってきたときに、広島大学総合科学部の存在を知り、そこは文系でも理系でも入学でき、2年目以降に自分のやりたいことを選んで専攻することが可能だと知りました。
そこから受験勉強に励み、無事合格となりました。
正直、高校生の時は、自信がなく過ごしていた気がします。やりたいこともなく、なにかしたいことがあったわけでもありませんでした。
しかし、大学進学ができたことで少し自信がつき、大学生活を送ることで新しい環境、新しい人脈に刺激を受け、自己肯定感、自己効力感が高まり、徐々に自信がついたのだと思います。
そこから、たくさんのことに挑戦しました。ドラムをやったり、海外に行ったり(インドネシアに半年間滞在!!)、ギターを始めたりと、様々なことにチャレンジしました。
子どもの時の出会いは、将来を大きく左右すると思います。
自分のことを振り返ると相談相手は学校の先生しかいませんでしたが、そのときにもしキッズドアのスタッフやボランティアの方々など様々な大人に出会っていたら価値観も変わっていたと思います。
自分なりに子どもと関わるときに心がけている点は、子どもの価値観をまず知り、置かれた状況を理解し、子どもと関わることです。
背景を想像しないと、子ども達の今を正確に見ることができないと感じています。
子ども達が置かれてきた環境が、自信がないとか、勉強に対してやる気が出ないとか、人と上手くコミュニケーションが取れないとか、そういった状況を生み出していると思います。
まだまだ駆け出しで、わからない点だらけですが、今後は適切なサポートができるように知識を増やし、子ども達と一緒に伴走していき、子ども達自身が学べる力を養えるようにサポートしていきたいです。
H.S
経済的事情のある中高生の学習会運営、ボランティアマネジメントなど担当(宮城県仙台市)
キッズドアスタッフ歴
2か月(2021年6月時点)
得意科目
英語
最近のうれしかったエピソード
初めてのDIYで机を作ってみました。作る喜びを知りました。