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スタッフレポート
子どもの貧困
教育格差
外国ルーツの子ども
子どもが困っている現状を知って、子どもと関われる仕事へ。明るく輝く未来へ。
私は東京都港区で行われる学習会「港区ふらっぱー」を担当している大内遥菜と申します。
ふらっぱーには生活保護受給世帯や就学援助受給世帯などの中学生の子どもたちが通っています。ふらっぱーは現在8教室（水曜5教室・土曜3教室）運営しており、約150名の生徒に対して、一人ひとりの個性に合わせた少人数指導を行っています。
勉強を頑張りたい子はもちろん、勉強に対して自信がない子、グレーゾーンの子や海外にルーツを持つ子等様々な子が通ってきています。そのため私は、ボランティアやアルバイトの方と子どもとの最適なマッチングをするように心がけています。
子どもの出欠状況や子ども同士の相性、ボランティアさん等の得意分野等を参考にマッチングを行い、子どもが「今日は楽しかった！」と思って帰ってくれるような学習会にできるように日々工夫を重ねています。「学習会」という名前ではありますが、勉強第一ではなく、「安心して過ごせる居場所」としても運営しているのが特徴です。
※（上の写真）ビンゴになった生徒のお菓子掴み取り(大量のお菓子をつかんで周りから歓声が上がっていました)
私が子ども貧困に関する支援に関心を持ったきっかけは、学生時代にしていた居場所型放課後学習支援のアルバイトで高校生の生徒たちに出会ったことでした。
彼らは親の望む進路を実現しようと無理していたり、周りの目におびえて自己表現できていなかったりと、自己肯定感が低く自分自身の人生を生きることができていない様子でした。中でも、生徒のひとりが家庭での深刻な悩みを泣きながら話してくれたことが私にとって大きなターニングポイントだったのかもしれません。
大学で子どもの貧困や文化的再生産について学んでいたこともあり、生まれた環境によって子どもの学ぶ機会や将来の可能性が左右されてしまうことに対して疑問を持ち始めました。これらの経験から、子どもが安心して自己を表現したりできる場、様々な理由で学ぶことができない子どもの学ぶ場を作りたいと思いました。
就職活動では一般企業にもエントリーしましたが、「子どもの支援をしたい」という思いが強かったため、キッズドアへの入職を決めました。
※（上の写真）クリスマスプレゼントを選ぶ生徒
キッズドアに入職してからは、生徒との関わり方の模索の日々でした。初めてふらっぱーに来た生徒の中に、大人に「勉強をしなさい」と言われ続けた結果、大人に対して信頼感を持つことのできない子がいました。最初は話しかけても目を合わせてもらえず、（その子は「きっとこの人も勉強させてくるんだろうな」と思っていたかもしれません）そっけない返事しか返ってきませんでした。
次第に相性の良いボランティアさんの働きかけにより信頼関係が構築されていき、だんだんと自分から話しかけてくれるようになりました。今では、その子のとても得意な分野の話を、目を輝かせながらたくさん聞かせてくれます。生徒にとって「安心安全な場所」ということがいかに大切なのかを実感するとともに、自分の生徒に対する関わり方を見直すきっかけにもなりました。
※（上の写真）ビンゴ大会を開催しました
今は自分の仕事を回すことで精一杯な状況ですが、子どもと関わり、子どもが笑顔を見せるときに疲れがふっと消え、元気が出てきます。ふらっぱーを楽しみに来る子どもたちが毎日楽しく過ごせるように、ボランティアの方やアルバイトスタッフ、職員と協力しながら継続的に取り組んでいきたいと考えております。
H.O
東京都港区の生活保護受給世帯、就学援助世帯の中学1～3年生へ学習支援、学習会の運営
キッズドアスタッフ歴
8か月（2022年12月時点）
得意科目
音楽・数学・英語
最近の嬉しかったエピソード
「次のふらっぱーもまた大内さん（とペア）がいい！」と言ってくれたこと。
生徒がふらっぱーを楽しんでくれていることが嬉しかったです。
※現在、水曜夜18時～21時にご参加いただけるボランティアさんを募集しています。ご興味のある方は以下までご連絡ください。
minato-std-info@kidsdoor.net
港区ふらっぱー事務局
