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「法科大学院に進学するために、アルバイトで貯金をしながら法律の勉強をしています」 キッズドア卒業生
キッズドア卒業生のスピーチ
※2022年10月5日に行われた『キッズドアファミリー総会2022』でのスピーチを文字起こししたものです
皆さん、はじめまして。
私がキッズドアに出会ったのは、高1の夏でした。当時、偏差値45の高校から弁護士になることを志し、受験勉強を始めました。その頃は勉強の方法もわからず、何を勉強すれば良いのかも分かりませんでした。塾に通う経済的な余裕もなく、高校でも周りに勉強しているような友人はいませんでした。ただ漠然とした「大学進学」という目標を持っていました。
そんな時に、たまたまキッズドアをインターネットで見つけました 。そして早速申し込み、キッズドアの教室に通うことになりました。その後「キッズドア学園」「くも屋カフェ」そして「板橋区 学び i プレイス」という3つの教室に通うことになりました。そのため、最低でも週に4日はどこかしらの教室で勉強していました。
私がキッズドアの教室に通ってよかったと思える点は、色々な世代、バックグラウンドを持ったスタッフさんから、勉強以外の話を聞けたところです。大学生活の話や、仕事の話、 海外での生活の話など、自分の全く知らない世界の話を聞くことができました。勉強の面では、計画を一緒に立ててくれたり、わからない問題を気軽に質問ができる環境があったため、学習が一段と捗りました。苦手な科目も根気よく教えてもらい、少しずつできるようになりました。そして、勉強の息抜きに、スタッフさんに様々なことを相談できたのが、私にとって一番ありがたかったです。
元々 4人兄弟の長女で、家では家事の手伝いや小さな兄弟の面倒を見ながら勉強しなくてはならない環境でした。両親ともに病気のために、経済的な理由で塾に行くこともできず、孤独やストレスを感じることもありました。しかし、キッズドアのスタッフさんはこのような私の状況を優しく受け止めて話を聞いてくれました。受験の時でも精神的な負担があまりなかったのは、いつでも話を聞いてくれるキッズドアのスタッフさんのおかげです。高校3年間、勉強も、また生活の面でも、キッズドアには助けてもらって感謝しかありません。
現在は、法科大学院に進学するために、アルバイトをして貯金をしながら法律の勉強をしています。そして、今年の春からキッズドアで高校生の生徒に勉強を教えています。今度は キッズドアのスタッフとして、同じような環境にいる生徒の助けに少しでもなれればいいなと思っています。