仕事の内容
中間支援団体
各地域で子ども達のために懸命に頑張っている活動団体が多くあります。そうした団体の共通の悩みは、安定した活動を担保するための財源の確保がままならないということです。この課題を解決するため、キッズドアは中間支援団体となって、休眠預金などの資金分配を行ったり、子ども家庭庁の「ひとり親家庭等の子どもの食事等支援事業」で食料品や生活用品等の配布をしたりしています。この活動は、長引く物価高騰の中でますます重要性を増しています。
地域連携ネットワーク
これまでキッズドアは、自ら培ったノウハウなどを地域で活動する各団体に移転するための研修を中心に取り組みを進めてきました。しかし私たちが地域の活動から学ぶことも多く、また地域の特性によって課題解決の方法も様々であることが分かりました。そこで今後は、各地域を結ぶネットワークを強化し、悩み事を共有したりその解決法をともに考えていくプラットフォームになることを目指していきます。
そのことによって、キッズドアが直接支援するよりはるかに多くの子ども達やご家庭が恩恵を受けることが可能となります。
望まれる人材像
地域連携ネットワークを構築する企画力とそれを実行する行動力が求められます。また、地域で新たに活動を始めようとしたり基盤がまだ脆弱な団体に対して寄り添い型の伴走支援を実践するために、良好な人間関係を築いたり親身になって相談に応じられる人間性も求められます。
インタビュー
玉木絵梨さん
やりがいを感じる時は?
研修に参加してくださった団体の方々が、自分の中で課題解決のための気づきや学びを得ているのを感じたとき、また反対に自分自身が知らなかったことを参加者の皆さんに教えていただいたときにやりがいを感じます。
研修の中では皆さんがフラットな立場で自分の持っている経験や情報を共有し合うため、その日その場で起きる化学反応(人と人との関わりで生まれる作用)を楽しんでいます。参加者の方同士が研修後も仲良くしているのを見たときは嬉しい気持ちでいっぱいです。
どんなところが難しい?
参加団体の皆さんがそれぞれに「何のためにこの事業を行っているのか」「団体で大切にしていること」「成し遂げたいミッション」が違います。その背景に敬意を持ち、皆さん自身がどのように課題解決していきたいと思っているか、短い時間の中で方向性を見極めながら研修をリードしていくことが難しいと感じます。ただ、どの団体さんも「子どものために」という熱い想いは同じなので、参加者みんなが勇気づけられる研修になっていると思います!
どんな力が必要か?
敬意を持って話を聞く、これが一番大事だと思います。「私だったらこうする」ではなく、「この団体にとってのベストとは…」を念頭に話しを聞くと、本当に求められている潜在的な声を拾うことができ、課題解決のための一歩に繋がります。