仕事の内容
物資支援
学校給食がなくなる夏休みと年末年始にクラウドファンディングで支援を募り、約5,000世帯に食料を届けました。また個人や企業から寄せられたランドセル、文具、スポーツ用品、クリスマスプレゼントなども適宜届けています。
コロナ禍や物価高騰など予期しない社会情勢の変化に応じて、迅速に支援の内容を企画しアクションを起こしていくことが重要な仕事です。
情報支援
毎日の生活が忙しく、生活向上に関する情報になかなか接することのできない家庭に、各種助成金、奨学金、給付金などの情報をプッシュ型で発信する仕事です。資金運用や身体・メンタルの健康に関わるセミナーなども開催します。
体験の機会が乏しいことは保護者の皆さんも同様です。企業や団体に支援を要請し、スポーツイベント、映画・演劇などへの無料招待や自然体験などを実施することも情報支援の一環として行っていきます。
就労支援
主に子どもを待つ非正規雇用者を対象に、キャリアップを目指す無料のオンライン就労プログラムを企画し、自己プロデュースから履歴書の書き方、企業相談会などを実施する仕事です。昨年度、厚労省から有料職業紹介事業免許を取得し、活動をさらに充実していきます。
望まれる人材像
コロナ禍や物価高騰など、困窮世帯の生活を取り巻く状況は常に変化しています。そうした状況にいち早く対応し、必要な支援を必要な時に届けることができるような瞬発力が必要です。またこうした活動をこれから積極的に進めていきたいという企業や団体を発掘し、私たちの企画を実現させていく推進力も求められます。
登録されている約4,000世帯の方々は、キッズドアが行う各種の調査やアンケートの重要な母体でもあります。常にコミュニケーションを保ち、良い関係を維持していくこととも必要な能力です。
インタビュー
渥美未零さん
やりがいを感じる時は？
登録されている方々から、はがきやSNS、メールなどで、支援内容を喜んでいただけたお声や、物資を受け取られて嬉しそうな笑顔のお子さんのお写真などいただいたときに、お役に立てていると実感することができます。私自身も二人の娘の子育てをしながら仕事をしていますので、現在の子育て環境の厳しさや難しさを実感しています。その経験を、役立つ情報や、物資支援、セミナー、イベントの企画等に生かしています。全国の登録者のみなさんに実際にお会いすることは少ないのですが、こうした生の声に接すると本当に嬉しくなります。
どんなところが難しい？
様々な環境で生活するご家庭があり、「明日食べるものも無い」「DV被害から逃げている」という相談も少なくありません。子育てしながらキッズドアの仕事に携わっている私でも、実際にそのような家庭がこの日本に存在するという事実を受けとめるのに時間がかかりました。
本当に困っている方の孤独、孤立を少しでも解消できるように、LINEやメールでやり取りをしていますが、保護者への声がけや対応はとても難しく感じます。ですが、キッズドアとつながっていることで、少しでも明るく前を見て生活をしていただけるように日々努力しています。
どんな力が必要か？
想像力と瞬発力です。人それぞれ育ってきた環境が違いますので、自分が育った環境が当たり前だと思わず、今対応している方はどんな事情で、どんな困難があるのか？ その先にいる子ども達がどんなことに困っているのだろうか？ と常に想像し、求めているものをどれだけ支援の形にできるかを常に考えています。
もう一つは、「瞬発力」です。緊急性の高い支援の場合、数日以内に完了させることも少なくありません。支援を提供するにはその瞬発力がとても必要だと考えています。
