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医師になる夢を追いかけて東北大医学部合格へ——卒業生の声
※2025年3月の取材内容をもとに記事にしたものです。プライバシー保護のため一部加工・編集しています。
医師を志したきっかけ
僕は高校入学時から医師を目指していました。でも、医学部に進学するには相当な努力が必要で、一人で勉強するのは難しいと感じていました。母子家庭で育った僕は、できるだけ家族に負担をかけたくないという思いがあり、条件に合う塾を探しているときに出会ったのがキッズドアでした。個別説明会を経て、『キッズドア学園SBCメディカルコース』に通うことになりました。
医師を志すきっかけは、中学生のときに経験した大怪我でした。小学校から続けていたバスケットボールを中学でも頑張っていましたが、ひどい怪我をしてしまって手術が必要になったのです。その時はすごく落ち込んでいたのですが、医師の手によって手術して治してもらえて、とても救われたのです。「人を救える医師の職業ってカッコいいな」と思いました。さらに、中学3年生のときに行われた『15年後の自分を想像する』という活動を通じて、医者になりたいと考えるようになりました。
メディカルコースに通い始めたころは、週に1回ほどの参加でした。スタッフや一緒に学ぶ仲間がとても温かく、単なる勉強の場を超えた、居心地の良い環境でした。勉強だけでなく、日常的な会話や相談もでき、とても楽しく過ごせました。
このコースでは食事の支援もあり、母が仕事で忙しかったので、本当にありがたかったです。僕がたくさん食べることを知って、大盛りにしてくれたこともあり、いつも美味しいご飯を提供してくれました。
理想を追い求めるのか、それとも医師になることを目指すのか?
高校2年の夏までは勉強と部活の両立で、医学部を目指せるような成績には届いていなかったので辛い時期でした。部活を辞めてからはほぼ毎日通い、いろんなスタッフに積極的に質問するようになりました。人それぞれ考え方や解答のアプローチが異なり、それらを吸収することで大きく成長できたと感じます。
今回の共通テストの結果を受けて、当初目指していた大学の出願が難しいと分かったとき、僕は悩みました。「高いレベルの大学を目指したい」という気持ちがあったからです。そんなとき、メディカルコースのスタッフから「理想を追い求めるのか、それとも医師になることを目指すのか?」という問いかけをもらいました。その言葉のおかげで、本当に大切なことは何なのかを考え直すことができました。結果、大学にこだわるのではなく、医師になるという目標を優先し、東北大学への出願を決意しました。その問いかけをしてもらえたことをとてもありがたく感じています。

勉強をしているA君の様子
僕自身が誰かを支えられる存在になりたい
先日、無事に東北大学医学部に合格し、4月から仙台で新たな一歩を踏み出します。中学時代に手術を受けたときの感謝の気持ちは今も強く、けがで苦しむ人を救いたいという夢は変わりません。
キッズドア学園SBCメディカルコースは、ただの勉強の場ではなく、温かく、人とのつながりを感じられる特別な場所でした。気軽に相談できる環境があり、心の支えとなってくれました。その感謝の思いを忘れず、これからは僕自身が誰かを支えられる存在になりたいと思っています。
- キッズドア学園メディカルコースについて
https://kidsdoor.net/activity/study/sbcmedical.html
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